WRデルの膝蓋骨脱臼とACL断裂を受け、テキサンズは「一点集中」する必要があるとテキサンズHCライアンズ
2024年12月24日(火) 09:58ワイドレシーバー(WR)タンク・デルの回復に向けた長い道のりが始まる。
現地21日(土)に敗れたカンザスシティ・チーフス戦でデルが膝蓋骨(しつがいこつ)を脱臼したことをヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズが正式に発表した。ライアンズHCはデルがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、その他の損傷も抱えているとつけ加えている。
デルは手術を受け、残る試合を欠場することになった。ライアンズHCはセーフティ(S)ジミー・ウォードも足の手術を受けて残りの試合を欠場すると述べている。その後、デルとウォードは2人とも故障者リザーブ(IR)に登録された。
ライアンズHCはクリスマス当日の水曜日に行われるボルティモア・レイブンズ戦に向けてすぐに気持ちを切り替え、前進していかなければならないと話している。
「そうしなければならない。じっとしているのは簡単だ。痛みはまだあるし、これからもずっと私たちに付きまとうだろう」と語ったライアンズHCはこう続けた。
「感情的な部分は常に自分たちに付きまとうと思う。彼らはチームにとって重要な存在だし、チームやロッカールームにとって本当に素晴らしい人たちだからね。私たちにとってものすごく大事な存在だ。だから、彼らを失うのはつらいし、前に進むのは難しい。でも、目の前にあるのは何か。レイブンズがうちのホームにやってくる。私たちは前に進まなければならない。もちろん、あれだけ厳しい知らせを受けた後に前進するのは口で言うほど簡単ではないが、そうしなければならないし、そうするつもりだ。他の選手たちに活躍してもらい、前進していかなければならない。次のチームメイトは気にしないだろう」
デルの離脱は、すでにステフォン・ディッグスを失っているテキサンズのパス攻撃にさらなる打撃を与えることになった。
攻撃コーディネーター(OC)ボビー・スロウィックは「タンク・デルは替えがきかない。ステフォン・ディッグスもそうだ」とコメント。
「(タイトエンド/TE)ブレビン・ジョーダンも替えがきかない。それぞれが特別な存在になる要素を持っている。タンクはフットボールで特別な存在になるための要素をたくさん持っていて、土曜日のチーフス戦でもそれを示していたと思う」
デルは第3クオーター序盤に素晴らしい30ヤードのタッチダウンを決め、テキサンズはそのおかげでチーフスに1点差まで迫ったが、そのプレーでチームメイトのWRジャレッド・ウェインがデルの脚に接触。デルは不自然な倒れ方をして負傷した。
今回の恐ろしいケガによって、キャリア2年目のデルは2年連続で12月にシーズンを終えることになった。昨季に腓骨を骨折し、オフシーズンに銃撃事件に巻き込まれて負傷したデルは、シーズン序盤に不安定な時期もあったが、シーズン中盤には本来の調子を取り戻し、14試合に出場してキャッチ51回、667ヤード、タッチダウン3回を記録している。
デルの離脱により、ストラウドはニコ・コリンズと共にフィールドを広げる武器を失うことになった。デルが欠場する間はロバート・ウッズやザビエル・ハッチンソンの役割が増えるだろう。肩のケガから復帰すれば、ジョン・メッチー三世もより多くの機会を得るはずだ。レイブンズからウェイバーにかけられ、月曜日にテキサンズからクレームされたディオンテ・ジョンソンも、システムに適応すればチームに貢献できるだろう。
「私から選手たちへのメッセージは、ただひたすら一点集中することが大事だということ」と述べたライアンズHCは「私たちの気を引くものはたくさんある。物理的にも、感情的にもそうだし、今起こっているすべてのことやショートウイーク、クリスマスなど、さまざまな形でね。私たちのエネルギーを奪うものはたくさんあるが、今はボルティモアに一点集中しなければならない」と続けた。
【RA】