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最多サックよりもレイブンズの地区優勝の望みを「台無しにしたい」とブラウンズDEギャレット

2025年01月04日(土) 07:14


クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【Scott Boehm via AP】

シーズン第18週を迎え、マイルズ・ギャレットはサック14回をマークし、トレイ・ヘンドリクソンと並んでNFL首位タイにつけている。昨季、年間最優秀守備選手賞に輝いたギャレットは4シーズン連続で14回以上のクオーターバック(QB)テイクダウンを記録しているが、サックに関してはNFLでトップに立ったことがない。

それでも、現地4日(土)に控えるボルティモア・レイブンズ戦に向けてクリーブランド・ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)ギャレットはサック王の称号よりも、勝利を挙げてライバルチームのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区優勝を阻むチャンスに重点を置いている。

現地2日(木)、チームの公式サイトを通じて「つまり、自分としては相手を下し、彼らのプレーオフの希望を台無しにしたい」と語ったギャレットは次のように続けた。

「その中でサックのタイトルがついてくるなら最高だ。もちろん、破壊力を発揮して可能な限りエイト(レイブンズQBラマー・ジャクソン)の邪魔をするためにやれることをやる。その中でそれがついてくれば素晴らしいことだね。でも、結局のところは勝ちたいという思いに限る」

レイブンズは勝てばAFC北地区優勝を果たす。負けた場合、その次の試合でピッツバーグ・スティーラーズがシンシナティ・ベンガルズに勝利することでスティーラーズに地区タイトルが渡る。

土曜日の試合でギャレットが2回のサックを決めれば、2021年と2022年に記録したキャリアハイの16回に並ぶ。

ギャレットはこれまでのキャリアでジャクソンを相手に5.5回のサックを決めているが、通算102.5回のサックの中でも最もハードなものだったと明かす。

「当然だよ。全然違う。クオーターバックというポジションにはシフティな特別の選手がいるのは間違いない。パット(チーフスQBパトリック・マホームズ)は優れたコンタクトバランスを持っているけれど、ラマーにもそれがあると思っている。ただ、彼にはスピードもあるし、クイックネスもあって、多才だ。ものすごい走力があるし、フィールドにいる誰にでもボールを投げられる」

ギャレットはポケットパサーとしてのジャクソンの進歩がクオーターバックにとってゲームチェンジャーであり、ディフェンスにとってはより危険な存在にしていると考えている。ジャクソンを試合から完全に排除することは可能だと思うかと問われたギャレットはこう答えた。

「完全に? 無理だよ。あいつはすごい。数年前なら、“あいつをポケットに閉じ込めてやろう”と言えたかもしれない。シーズン序盤なら、“あいつをポケットに閉じ込めて、できるだけ投げさせよう”と言っていただろうけど、今はもう、“なんてこった、どうすりゃいいんだ”みたいな感じさ。あいつは年々、着実に成長している。増えた体重を減らしたし、今のあいつはスリムでスピードもある。だから、今、あいつがポケットを破ろうが、ポケットにとどまろうが、何だってできる状態だから、厄介な1日になると思う」

今季序盤にブラウンズはレイブンズを29対24で破っており、その試合でジャクソンは289ヤードを投げて2タッチダウン、8回のランで46ヤードを走った。ブラウンズのQBサックは3回で、いずれもギャレット以外の選手が取ったものだ。当時はQBジェイミー・ウィンストンが3タッチダウンパスを投げて勝利に貢献したが、シーズン第18週のレイブンズ戦はベイリー・ザップが先発する見込みだ。

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