先発クオーターバック（QB）ブロック・パーディーが肘をケガしているため、サンフランシスコ・49ersとアリゾナ・カーディナルスのシーズン第18週の試合で、ジョシュア・ドブスが2024年初の先発を務めることになる。

現在49ersにいるジャーニーマンのドブスにとってはまたとないチャンスだ。

「フィールドでプレーするチャンスがもらえるなら、それはいつだってオーディションだ。その時に自分がいるチームだけじゃなく、他の31チームに向けてのね」とドブスは現地2日（木）、『Associated Press（AP通信）』に話した。「俺の場合、特に契約状況を考えると、3月にはフリーエージェントになる。だから、これは俺が49ersのスキーム、それから他の場所でも自分ができることを示すチャンスなんだ。フリーエージェンシーやそういったことは、その時が来たら流れに任せるつもりだ。でも今は、フィールドに出てプレーできる機会にワクワクしている」

パーディーは49ersがデトロイト・ライオンズに敗れたシーズン第17週の試合の第4クオーターでケガをしてしまった。リリーフとして出場したドブスは4回中3回のパスを成功させ、7ヤードのラッシングタッチダウンを含む35ヤードを獲得した。

昨年の今頃、ドブスはすでに3チーム（クリーブランド・ブラウンズ、アリゾナ・カーディナルス、ミネソタ・バイキングス）を渡り歩いていた。2023年のプレシーズンはブラウンズでスタートしたが、シーズン第1週を前にカーディナルスにトレードされた。そこで最初の8試合に先発し、1勝7敗に終わっている。

しかし、QBカーク・カズンズがアキレス腱（けん）をケガしたことで彼を必要としたチームがいた。バイキングスがトレードでドブスを獲得し、ドブスはシーズン第9週にアトランタ・ファルコンズに勝利して驚きのデビューを果たす。しかし、その後は先発で2勝2敗となり、なかなか安定感を見せられなかった。

今オフシーズンにはバックアップのサム・ダーノルドがバイキングスに行ってしまった49ersと契約した。

自分を印象づけるチャンスと新しいプレーを見せる機会を得たドブスは、今までと違って1つのチームにとどまるプロセスを楽しんでいる。

「別人になった感じはしないけど、1年間同じ場所にいるのは確かに楽しかったし、同じ用語、同じチームメイト、同じコーチ陣がいて、1つのスキームで一貫したコーチングを受けられるのはいいものだ」とドブス。「楽しかったよ」

ドブスが実力を証明する場となる49ersとカーディナルスの試合は、日曜日のアメリカ東部時間16時25分【日本時間6日（月）6時25分】に開始予定だ。

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