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ドルフィンズがプレーオフ進出でもQBタゴヴァイロアは欠場の可能性

2025年01月06日(月) 06:18


マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Adam Hunger】

マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアは特殊な臀部の負傷のため、現地5日(日)に控えるニューヨーク・ジェッツとのレギュラーシーズン最終戦に出場できる見込みは低そうだ。プレーオフ進出の可能性を残すドルフィンズにとっては勝利必須の試合だが、タゴヴァイロアのケガは周囲の筋肉に影響を及ぼすものであることから、筋力と可動性にも支障をきたすとされており、無理をして出場すれば新たなケガを招く可能性があるという。

そのため、タゴヴァイロアは試合出場に向けて求めていたメディカルクリアランス(医学的な許可)を得られなかった。ドルフィンズがプレーオフに進むためにはジェッツ戦に勝利し、かつカンザスシティ・チーフスと対決するデンバー・ブロンコスが試合に敗れることが条件だ。

情報筋によれば、タゴヴァイロアはチームメイトが自らを必要とする試合に出場できるよう尽力したというが、ドルフィンズがプレーオフ進出を果たしたとしてもタゴヴァイロアに来週末のワイルドカードの出場許可が下りるとは限らないとのこと。

タゴヴァイロアはケガの詳細を公表していないものの、この1週間における全体的な体調は2019年のアラバマ大学時代のラストシーズン中に受けた足首の手術後1週間の体調よりも悪いと明かしている。これがタゴヴァイロアの抱える痛みの深刻さを示していると言えよう。ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)を務めるマイク・マクダニエルは、同じくアラバマ大学時代の2019年に手術で修復したのと同じ臀部の負傷ながら、異なるケガだと話している。ケガの違いはあれど、厄介な負傷であることは明白だ。

詳細の説明を求められたマクダニエルHCは現地3日(金)に報道陣に対し、「おそらくトゥアはただの痛みであってくれと願っていただろうと思う。文字通り、われわれが求めることに対応できる力を持てるかどうかであり、適切に対応しなければ深刻なケガから彼の身を守ることができなくなる。これが打撲だと言うつもりはないが、股関節に起因する特有の筋肉の問題だ」とコメントしていた。

その特殊な筋肉の問題こそが懸念材料であり、腫れが引く前にプレーすることでタゴヴァイロアはケガをはるかに悪化させるリスクを背負うことになる。ただ、タゴヴァイロアは痛みの問題だけであれば出場すると明言していた。

タゴヴァイロアが臀部を痛めたのはシーズン第15週のヒューストン・テキサンズ戦だったが、翌週のサンフランシスコ・49ers戦で同じ場所を接触して悪化した。

金曜日の時点でタゴヴァイロアはドルフィンズがプレーオフに進出すれば来週もプレーすると歩道陣に誓っており、「もし、も、でも、もない。俺はプレーする」と宣言。ただし、ドルフィンズがポストシーズンに進めるかどうかは確実ではない。

今季のタゴヴァイロアはシーズン第2週のバッファロー・ビルズ戦で脳しんとうを起こし、故障者リザーブ(IR)に入ったこともあり、出場は11試合だ。それでも、出場すればパス成功率はキャリアハイの72.9%、インターセプト7回に対してタッチダウン19回と印象的だった。

それらの試合欠場がタゴヴァイロアを苛立たせてもいるようで、次のように付け加えている。

「当然、脳しんとうもあったし、その直後には他のケガも重なって試合を欠場することになった。悔しい。このオフシーズンに考えないといけないことだし、コーチたちと話し合わないといけないと思っている。本質的には自分に降り掛かっていることだから、もっとうまく自分自身を守って、すでに分かっていることに取り組むだけ」

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