ブラウンズがドーシーOCを解雇、ステファンスキーHCは続投の意向
2025年01月06日(月) 09:23クリーブランド・ブラウンズがチームで1シーズンを過ごした攻撃コーディネーター(OC)ケン・ドーシーを解雇したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地5日(日)に情報筋の話をもとに報じた。
ペリセロによれば、3勝14敗、試合平均15.2ポイントに終わったブラウンズは、オフェンシブライン(OL)コーチのアンディ・ディッカーソンも解雇したという。
ペリセロはさらに、こういった動きがヘッドコーチ(HC)のケビン・ステファンスキーにおよぶ見込みはなく、チームはステファンスキーを6シーズン目も現職にとどめ、新しくなる攻撃陣のスタッフの取りまとめを任せる計画だと伝えた。
ステファンスキーHCも日曜日に、報道陣に対してこのニュースについて認めており、ブラウンズの新OC探しはすぐに始まるとつけ加えている。
「われわれが堅実かつ爆発的で、攻撃的なフットボールをプレーできるというビジョンを共有するのを助けてくれる人物を探している。われわれにはそれが可能だと確信している」とステファンスキーは述べた。
43歳のドーシーはバッファロー・ビルズのOCを務めて2シーズン目の半ばに解任されてから、2024年のオフシーズンにクリーブランドに加わっていた。ビルズには2022年にブライアン・ダボールの後任として加入しており、離脱後はジョー・ブレイディがその役割を引き継いでいる。ブラウンズでのドーシーの後任が誰になるかは、まだ分かっていない。
クリーブランドではステファンスキーHCと前任のアレックス・ヴァン・ペルトOCが管理してきた攻撃陣を引き継いだドーシー。この攻撃陣は2023年に、ランニングバック(RB)ニック・チャッブが多くの試合を欠場し、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンがシーズン終了になってから複数のQBで回すという状況ながらも、得点で10位、トータルヤードで16位につけている。P.J.ウォーカーとドリアン・トンプソン-ロビンソンがセンターの後ろでスナップを受けたのち、ジョー・フラッコがチームをポストシーズンへと導き、ワイルドカードラウンドでの勝利をもたらした。
ドーシーは比較対象となる、自身が率いた1シーズンで、同様の結果を残すことができなかった。シーズン最終週が始まるまでの時点で、ブラウンズはポイントで最下位、トータルヤードで28位となっている。今季もワトソンとチャッブがシーズン終了のケガを負い、短いシーズンを過ごす中で、ドーシー率いるブラウンズは2023年と同様の成功を収めるには至っていない。QBジェイミス・ウィンストンは時おり――そして、重要なタイミングで――爆発的なプレーを見せる一方、ターンオーバーの問題を抱えており(タッチダウン対インターセプトが13対12)、不正確なパスで複数の試合を失った。結果としてウィンストンはベンチに下がり、ドリアン-トンプソンと交代している。
デンバー・ブロンコスに敗れたシーズン第13週の試合で今季最高の32ポイントと552ヤードを記録した後、ブラウンズはラスト5週でトータル40ポイントにとどまり、試合平均は8ポイントだった。土曜日に行われたボルティモア・レイブンズ戦では今季4人目の先発QBであるベイリー・ザップのもと、35対10で敗れる形で精彩に欠ける最終戦を終えている。
ブラウンズに新たに着任するOCは、これまでに離脱したドーシーやヴァン・ペルトと同様の環境で仕事を開始することになる。年間最優秀コーチに2度選ばれているステファンスキーHCとジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーは、6月に延長契約にサインしている。将来のサラリーキャップを軽くすることを目的に再構築された契約の内容に合意したワトソンも、チームに戻ってくる見込みだ。
しかしながら、ブラウンズはワトソンと競わせる若手QBを獲得するだろう。ヒューストン・テキサンズからトレードでやってきたワトソンは、2022年に結んだ2億3,000万ドル(約362億6,146万円)完全保証の契約に見合う活躍をしていない。ブラウンズは2025年NFLドラフトでトップ3内の指名権を得ることが確定している。
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