オフシーズンプログラム参加のため「契約延長を早く済ませたい」と49ersのQBパーディー
2025年01月08日(水) 12:46サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーには、2025年に大型の契約延長が期待されている。
2022年のNFLドラフトで最後に指名された選手として有名なパーディーは、過去3年間、わずかな給料でプレーしてきた。2024年のベースサラリーは98万5,000ドル(約1億5,569万円)で、先発クオーターバックとしては驚くほど低い金額だ。一方で、現在のNFLでは9人の選手が1シーズンで5,000万ドル(約79億350万円)以上を稼いでおり、契約額の高騰が際立っている。
現地6日(月)、パーディーは『San Francisco Standard(サンフランシスコ・スタンダード)』に次のように語った。
「経験するのは初めてだから、次のステップが何なのかよく分からない。なるようになるだろう。ただ、できれば早めに話をまとめたい。ここに戻って、チームのみんなと一緒に仕事を再開できるようにしたいから」
「具体的にどうなるかまだ分からないけれど、自分がこの組織にとって必要な存在だということは自覚しているし、目指すところにチームを導ける自信もある」
パーディーが加入してから最初の2シーズンでは、ポストシーズンでも勝利を重ねることができた49ersだが、2024年は負傷者が相次ぎ、6勝11敗に終わってプレーオフ進出を逃した。
チームが不調にも陥ったにもかかわらず、パーディーは昇給に値するだけのパフォーマンスを見せてきた。25歳のパーディーはオフシーズンプログラムにスムーズに参加するためにも、契約の早期決着を望んでいる。
「できるだけ早く終わらせたい。第1フェーズに間に合わせて、レシーバーやチームと一緒に準備を進めたい」とパーディーはサンフランシスコ・スタンダードのデービッド・ロンバルディに話している。
「俺は事を大きくするようなタイプじゃない」
これまでの49ersを見る限り、契約締結を早めに進めるチームではない。2024年にはワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークの契約交渉が夏を通して続き、過去にもWRディーボ・サミュエルやタイトエンド(TE)ジョージ・キトルといった選手の契約がオフシーズン終盤までずれ込んだ例がある。
しかし、パーディーはダック・プレスコットの年俸6,000万ドル(約94億7,880万円)を超えてQB市場の記録を更新しようと、粘るつもりはない様子だ。過去3年間のベースサラリーが100万ドル(約1億5,798万円)以下だったことを踏まえれば、新しい契約がどのような条件であれ、パーディーにとっては大幅な収入増となるのは間違いない。
「自分にとって一番大事なのは、最終的に勝つことだ。この組織や、ここにいるすべての人のために勝ちたい」とパーディーは述べている。
「何につけ大騒ぎするタイプではないし、このチームやロッカールームの仲間たちのためにここにいる。この契約についても、プロフェッショナルとして進めていきたい」
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