近年におけるプレーオフの不振は“チーム全体ではなく私自身の物語”とスティーラーズHCトムリン
2025年01月08日(水) 13:53ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは過去7シーズンで一度もプレーオフゲームで勝利していないことを含め、ポストシーズンで不振が続いていることをよく理解している。トムリンHCはその重荷を2024年のチームに負わせることを拒み、個人的にその責任を引き受けるつもりだ。
『Associated Press(AP通信)』によると、トムリンHCは現地6日(月)に「(それは)私自身の物語であって、このチーム全体の物語ではない」と述べたという。
「このチームに関わる選手の多くはその重荷を背負っていない。私は喜んでそれを背負うが、それをチーム全体に押し付けるつもりはない」
スティーラーズは2016年にディビジョナルラウンドに進出して以来、プレーオフで勝利を収めていない。これは、スーパーボウル時代におけるスティーラーズの歴史の中で、プレーオフで勝利を収めていない期間として最長であり、現在のNFLでも9番目に長い記録となっている。
確かに現在のチームはポストシーズンで苦戦してきた歴史と関係ないかもしれないが、土曜夜に敵地で行われるボルティモア・レイブンズ戦に臨むにあたり、4連敗を喫してきたことによる重圧は感じているはずだ。スティーラーズは4連敗でシーズンを終えており、シーズン第16週にはレイブンズに34対17で大敗した。また、4試合すべてで17得点を上回ることができず、うち3試合では相手に27点以上を許している。
レイブンズは逆に4連勝を収めた状態でワイルドカードラウンドに臨む予定だ。このAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の2チームは、レギュラーシーズンでの対戦を1勝1敗とし、それぞれがホームで勝利を収めている。
チーム公式サイトによると、トムリンHCは「私たちにとって大事なのは、トーナメントに出場することでも、来月のことを夢見ることでも、先月のことをぼやくことでもない」と語り、こう続けたという。
「私たちにとって大事なのは今週であり、よく知っている相手と対戦する。相手もまた私たちのことをよく知っている」
「この2チームが対戦するのは3度目だ。今回は相手のホームで戦うことになる。パフォーマンスの準備には多くの作業が必要だ」
スティーラーズは4連敗以上を喫した状態でプレーオフに進出するNFL史上3番目のチームとなった。以前には、1999年シーズンのデトロイト・ライオンズが8勝4敗のスタートを切るも、最後の4試合で敗北。その後、ワイルドカードラウンドでワシントン・レッドスキンズ(現コマンダース)に敗れた。また、1986年シーズンのニューヨーク・ジェッツは10勝1敗の好スタートを切ったが、最後の5試合で敗れ、ワイルドカードラウンドでは勝利したものの、ディビジョナルラウンドで敗退した。
【RA】