バイキングス対ラムズ戦を控え、NFLがロサンゼルスの山火事の状況に注視
2025年01月09日(木) 10:01カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムを舞台としたミネソタ・バイキングス対ロサンゼルス・ラムズのプレーオフゲームの実施が現地8日(月)に控える中、リーグはロサンゼルス近郊で発生している複数の山火事の状況を注意深く見守っていると、NFLのスポークスマンが現地水曜日に明かした。
リーグは「NFLは引き続き当該地域の状況を注意深く見守り、両チームおよびNFLPAとの連絡を継続的にとっていく」と述べている。
水曜日の時点で、ロサンゼルス近郊では複数の激しい山火事が猛威をふるっている。1,000棟以上の建築物が破壊され、少なくとも2人が亡くなっており、窮地に立たされた人々が炎や強風、立ち上がる黒煙から避難している状況だ。
「われわれの思いはパリセーズの山火事で被害を受けた方々や、われわれのコミュニティを守ってくれるファーストレスポンダーの方々の元にある。どうか安全に」
Our hearts are with those affected by the Palisades wildfires and the first responders protecting our community. Be safe. 💙💛
— Los Angeles Rams (@RamsNFL) January 8, 2025
3つの大きな山火事が、太平洋岸からパサデナにかけて、大都市圏に被害を与えている。すでに数千人の消防士が消火にあたっており、ロサンゼルス消防局は非番の消防士にも協力を要請した。風が非常に強いため、航空機を用いた空中消火をすることができず、消火活動はさらに困難になっている。消防当局は、水曜日中に航空機の運用が可能になることを期待している。
ロサンゼルス郡のアンソニー・マローン消防署長によれば、2名が死亡したほかにも多くの負傷者が出ており、少なくとも2万8,000棟の建造物が危険にさらされているという。
少なくとも7万人に避難命令が出たものの、引き続き避難命令が発令されていることから、その数字は変動していると当局は述べた。
水曜日、ロサンゼルス・チャージャーズは20万ドル(約3,166万円)をアメリカ赤十字社、ロサンゼルス消防財団、チーム・ルビコン、および炎によって住みかを追われた動物たちを保護するペットレスキュー組織に支援することを発表。
チャージャーズのオーナーであるディーン・スパノスは声明の中で「われわれはいま、この地域を複数の山火事が襲う中、これ以上悪くなりようがないような、先例のない状況を経験している一方、このコミュニティがとりうる最高の姿も目にしている」とコメントし、次のように続けている。
「この24時間にファーストレスポンダーの方々や慈善に生きる人々、友人、家族、隣人たちが見せた勇気、無私の姿、果敢さ、自己犠牲、慈悲の心は並外れたものだった。われわれの思いは、この炎によって避難を余儀なくされた人々や、消防士や警察官らの、われわれの安全を守るために命を危険にさらして最前線で働く人々、そして、この非常時にあって互いに助け合うために立ち上がった人々の元にある」
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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