“残念な”敗北を嘆くトムリンHC、QBウィルソンはスティーラーズ残留を希望
2025年01月13日(月) 10:37ピッツバーグ・スティーラーズのプレーオフでの苦戦は現地11日(土)も続き、悲惨な形で敗北を喫した。
スティーラーズはワイルドカードラウンドでAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のライバルであるボルティモア・レイブンズに打ちのめされ、28対14で敗北。相手に299ランヤードを許すなど、得点差以上に圧倒された試合となった。
今回の結果を受け、マイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)は2016年シーズンのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで敗れてからプレーオフで6連敗を喫したことになる。スティーラーズはシーズン序盤に10勝3敗という圧倒的な成績を収めたが、結果として今季を5連敗で締めくくった。
トムリンHCはレイブンズのラン攻撃を止められなかったことを踏まえ、土曜日の“残念な”結果に特に驚いた様子を見せなかった。
「オフェンスがうまく機能しなかったことが相まってというわけではなく、あんなふうに芝生の上で、特に(クオーターバック/QBラマー・ジャクソン)のような選手がいるグループやユニットと対戦するときは、ああなってしまう可能性があると思う」トムリンHCは述べている。
QBラッセル・ウィルソン率いるスティーラーズは試合の前半における18回の攻撃プレー(4回のポゼッションでパント4回)で59ヤードしか獲得できず、無得点に抑えられた。一方のレイブンズは順調にランゲームを展開し、21対0という大差をつけてハーフタイムを迎えた。
オフェンスがうまくいかなかった理由を質問されたトムリンHCは「正直に言うと、私たちは単に十分ではなかった」と答えている。
ウィルソンが後半に活躍し、第3クオーターに連続でタッチダウンドライブを演出したことは素晴らしかったと言えよう。しかし、レイブンズは楽々と攻撃を展開し、結果としてプレーオフゲームにおけるランヤードでフランチャイズ記録を更新。39分33秒にわたってボールを保持したレイブンズを相手に、20分27秒というポゼッション時間にとどまったスティーラーズが逆転するチャンスはほとんどなかった。
レイブンズ戦でパス29回中20回を成功させて270ヤード、タッチダウン2回、ターンオーバーなしという成績を残したウィルソンは、今オフシーズンにフリーエージェント(FA)になる予定で、これがスティーラーズでの最後の試合にならないことを願っている。
ウィルソンは「ピッツバーグ・スティーラーズの一員として過ごしたこの1年は、個人的に最も素晴らしい年の1つになった。もちろん、ここにいられることを願っている」と語った。
トムリンHCはスティーラーズのQBの状況について“大局的なアプローチを取る準備はできていない”と明かしている。その状況には、バックアップのジャスティン・フィールズが契約満了を迎えることも含まれている。
2024年のスティーラーズはオフェンス面での苦戦が続き、シーズン第14週以降に20得点を上回ることができなかった。また、近年のプレーオフで1回戦敗退となっていることも、同様に課題となっている。
代わり映えのない状況に不満が募る中、スティーラーズにはこれからの数カ月で大きな変化が訪れるかもしれない。
スティーラーズのセーフティ(S)デション・エリオットは「過去にも、シーズン序盤は好調だったのに最後に台無しにしてしまったことがあった」と振り返り、こう続けている。
「今年も同じことが起こった。プレーオフを含めて5連敗でシーズンを終えた。何が問題なのかを把握しなきゃいけない。どうやって成長するのか、どうやってそこから抜け出すのかを考えなきゃいけない。勢いよくプレーオフに進むためにシーズンをしっかりと締めくくって、プレーオフのフットボールをする準備を整える方法を考え出さないといけない」
【RA】