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チームの緊迫感を上げたいとパッカーズGMグーテクンスト

2025年01月17日(金) 16:25


グリーンベイ・パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンスト【Joe Robbins via AP】

グリーンベイ・パッカーズはジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストの監督下で、間違いなく成功を収めている組織となっている。

彼らは11勝のシーズンを終えたところで、この6年で5回目のプレーオフ進出を果たした。クオーターバック(QB)アーロン・ロジャース時代からの移行を乗り切り、NFLでも最も若い部類のロースターを擁している。

しかし、グリーンベイは“タイトルタウン”だ。スーパーボウル勝者に贈られるトロフィーは、パッカーズのレジェンドであるヴィンス・ロンバルディの名前を冠している。結局、このフランチャイズ――そして、このファンたち――は多くのシーズンにおいて、“チャンピオンか爆散か”で定義されてきた。14年間にわたってスーパーボウルに出場していない現在のパッカーズの状況について聞かれた際、グーテクンストGMは最終的な目標に届かなかったとの見方を否定しなかった。

それでは、来るオフシーズンにおける、パッカーズの課題は? グーテクンストGMは、チームのコレクションに新たなロンバルディトロフィーを加えることの緊急度を強めることだと話している。

「1年の中で、常に何らかの落胆があった。私にとって、1年を締めくくる上で念頭にあったのは、緊迫感を継続的に高める必要性だ。こういった機会は(そう頻繁には)こない。ナショナル・フットボール・リーグでの選手生命は長くない。ロッカールームには良い人々がたくさんいて、才能ある選手たちがロッカールームにたくさんいる。それに、もうチャンピオンシップ争いを始めるべきときだろう?」

「われわれの準備はできていると思う。前にも言ったように、彼らはしっかりとつながっている。このグループはそれができる集団だと思っている。結局のところ、それをやらなければならないんだ。このグループについてはワクワクしているが、緊迫感や自己満足しないという部分では・・・。一部の選手たちはNFL選手としての実力を証明し、名声を手にした。しかし、チームとしてわれわれは何に献身し、犠牲を払っていくのかだ」

このオフシーズンを迎えるにあたって、パッカーズはボールの両面で顕著な問題を抱えている。

守備面では、時折パスラッシュが停滞するときがありながらも、新守備コーディネーター(DC)ジェフ・ハフリーの元で、パッカーズは明らかに前進してきた。とは言え、長引いている一つの疑問は、コーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダーに関してだ。アレクサンダーは2シーズン連続で7試合の出場にとどまった。膝の負傷によって、ラスト10試合のうち9試合を欠場しており、アレクサンダーの未来が不確かなものになっている。

27歳のアレクサンダーは2025年にパッカーズのサラリーキャップの中で2,500万ドル近くを占めることになっており、2026年は2,700万ドルを超える。2022年に結んだ長期契約はそれにふさわしいもので、アレクサンダーはその年にプロボウルに選出されることでその価値を示した。しかし、その後の2シーズンはケガで苦しんでいる。また、昨シーズンは不適切なふるまいによって1シーズンの出場停止処分も科された。

パッカーズには、そのアレクサンダーをとどめておく余裕があるだろうか?

「ああ、われわれはそれに取り組んでいると思う。間違いなく(残留させることが)できる」とグーテクンストGMは話した。

グーテクンストGMは、アレクサンダーが自分の出場機会の少なさに不満を覚えているだけでもなく、パッカーズも同じ不満を抱えていると言う。

また、パッカーズはフランチャイズを変えるような決断を下した。昨年夏に、QBジョーダン・ラブと大型の延長契約を結んだのだ。そのラブはシーズン序盤に負傷し、後になってラインアップに復帰したものの、2023年の後半に見せたほどの一貫性を発揮するのに苦戦している。

フィラデルフィア・イーグルスとのワイルドカード戦で3回のインターセプトを喫して敗れた際のラブの苦戦に触れ、ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはラブが“厳しい教訓”を得たとし、来季が始まる前に“多くの学習”があると続けた。

しかし、グーテクンストGMは今も今後も、ラブを強く支持していくことを明らかにしている。

パッカーズのチャンピオンシップに向けた緊迫感と、アレクサンダーに関する決断、そしてラブのクオーターバックとしての成長がどう融合していくかは、まだ分からない。しかし、グーテクンストGMはチームが勝利のための“ウインドウ”にあるかどうかなどを考えず、今のプロセスと、自分たちが表明したビジョンに献身し続けると語った。

「いや、われわれはここで非常にプロセスを重視したやり方でやっている。毎年こうやっているんだ。2年や3年以上先の、あまりに遠い未来のことは見ない。しかし、私はウインドウという考え方をそれほど信じていない」とグーテクンストは発言した。

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