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“攻撃寄りの”ヘッドコーチを希望するベアーズQBウィリアムズ、偽の電話に怒り

2025年01月17日(金) 14:12


シカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズ【Todd Rosenberg via AP】

クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズのオフシーズンは一瞬にして様変わりした。

長いルーキーシーズンの緊張から解き放たれ、ゲームを楽しんでいたところに、デトロイト・ライオンズの攻撃コーディネーター(OC)ベン・ジョンソン――と見せかけた人物――からのテキストメッセージが届いたのだ。そのメッセージには、ジョンソンがシカゴ・ベアーズの新ヘッドコーチ(HC)に就任するとあった。

当然、これは騙りのメールだった。数人の子どもたちが、ウィリアムズの携帯電話の番号を手に入れたのだ。

ベアーズのQBであるウィリアムズは、この笑える一方で当惑させるような話について、NFLのレシーバーであるアモン-ラ・セント・ブラウンとエクアニメウス・セント・ブラウンによるポッドキャスト“St. Brown Podcast(セント・ブラウン・ポッドキャスト)”で振り返っている。ウィリアムズは視聴者に向けて、アモン・ラを通じてジョンソンの番号を確認しようとしたものの、セント・ブラウンが応じる前に、子どもたちとフェイスタイムで対面するはめになったと説明した。

ウィリアムズは“よくあるいたずら”だとしつつ、スリルはなかったと話している。録音されている可能性を考えたウィリアムズは、通話中は持前の冷静さを保ち、切ってから気持ちを発散したという。

「何かをぶん殴りたかったよ。ムカついた」とウィリアムズは話した。

ウィリアムズはすぐに電話番号を変更。今もまだ、誰が次のヘッドコーチなのかの知らせを待っているところだ。

チームは候補者探しのために広く網を投じており、その対象にはライオンズのジョンソン(と同僚の守備コーディネーター、アーロン・グレン)も含まれている。リストに並んでいるのはマイク・マッカーシー、ピート・キャロル、ロン・リベラ、バイキングス守備コーディネーターのブライアン・フローレス、ベアーズ暫定HCトーマス・ブラウンに加え、その他1ダースに近い面々だ。

チームはまた、ノートルダム大学のマーカス・フリーマンHCや、アイオワ州立大学のマット・キャンベルHCとの話し合いも望んでいる。これまでにベアーズが面談した中で唯一、ニューイングランド・ペイトリオッツ入りしたマイク・ブラベルだけが、他の場所で職が決まっている。

今は待ちの時間を送っているウィリアムズ。その時間が、次のヘッドコーチに対する希望について、改めて考える時間となっている。

アモン-ラ・セント・ブラウンのヘッドコーチであるダン・キャンベルをどう見るかと問われたウィリアムズは「強い意志。みんなのリーダー。デトロイトはクールなものを持ってるよね」と答えた。

つまり、ジョンソンかグレンが、要件を満たすということだろうか? ウィリアムズはオフェンスよりかディフェンスよりかについて、自分の好みをやや示しつつも、いずれにせよ、長期的なコミットメントを望んでいるようだ。

「わがままを言えば、オフェンスよりの人がいい。その人と一緒に組み立てて、これから19年とか17年、15年一緒にやりたい。彼からそういうことや、これまでにほかのQBたちと一緒に見て、経験してきたものとか、いろいろなことを学びとって成長できる」

ウィリアムズのルーキーシーズンには何度か素晴らしい瞬間があったものの、順調でないことは確かだった。ウィリアムズの目の前でシェーン・ウォルドロンOCとマット・エバーフラスHCが解雇されている。5勝12敗のシーズンの、さなかのことだった。ウィリアムズは昨シーズンに目にしたことから、攻撃的なコーチにこだわっているわけではないとも話している。ベアーズは昨シーズンにデトロイトで戦ったサンクスギビングゲームで、エバーフラスHCが試合最終盤のゲームクロック管理でミスを犯し、敗北を喫した。

「まとめて言うなら、大きな構想を持っていて、タイムマネジメントがうまく、クロックについても上手で、ゲームコントロールを助けてくれるコーチ。そこが大きい要素なのは間違いない。(デトロイトで)最初にプレーしたゲームで大きな要素になったのは、クロックコントロールの助けになってくれることだった」とウィリアムズはコメント。

「それに、チャンピオンシップで勝つためにふさわしい人を見つける助けになってくれること。俺がNFLキャリアで目指している唯一のゴールがチャンピオンシップに勝つこと、そして、繰り返しチャンピオンシップで勝つことだ」

ベアーズの面々が必要としているのは、そういったコーチを迎え入れることだ。誰になるにしろ、そのコーチがウィリアムズの新しい電話番号を知ることになるだろう。

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