ニュース

雪予報のラムズ戦に備えてレショーン・マッコイに「確実に電話する」とイーグルスRBバークリー

2025年01月19日(日) 09:58


フィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリー【Kara Durrette via AP】

雪が降る中での試合に関しては“シェイディ”が一番詳しい。

“シェイディ”の愛称で親しまれるフィラデルフィア・イーグルスの伝説的な元ランニングバック(RB)レショーン・マッコイは、2013年シーズン第14週のデトロイト・ライオンズ戦で猛吹雪の中、当時のフランチャイズ記録となる217ランヤードを記録。粉雪が降り積もるリンカーン・フィナンシャル・フィールドで滑るように駆け抜け、40ヤード以上のタッチダウンランを2回決めた。

現地19日(日)にフィラデルフィアで行われるディビジョナルラウンドのロサンゼルス・ラムズ戦では悪天候が予想されているため、イーグルスの現役スターRBセイクワン・バークリーはそれに備えるために友人に電話をかけるつもりのようだ。

金曜日、バークリーは「雪が降る場合に備えて、シェイディに確実に電話するつもりだ。彼がやったことを見てみろよ。あの雪の中でどうやってあんなカットができたのか、意味が分からないからな。彼がまったく異次元の存在だったことが分かるはず」と報道陣に話している。

北東部で育ち、ペンシルベニア州立大学でプレーした後、ニューヨーク・ジャイアンツに加入し、今季からイーグルスの一員となったバークリーは、雪には慣れている。

1シーズンで2,000ランヤードを突破した史上9人目の選手となったバークリーも、異次元のパフォーマンスを見せることに慣れていないわけではない。

それでも、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームがかかっている以上、どのような情報でも歓迎すべきだ。ラムズ守備陣が勢いに乗っている上に、レギュラーシーズンでラムズを容赦なく打ち負かしたバークリーへの警戒が強まる可能性が高いことを踏まえると、なおさらだろう。

シーズン第12週、バークリーはラムズを圧倒し、255ランヤードを記録。1試合あたりのランヤードとしてマッコイの記録を抜き、フランチャイズ記録を樹立した。また、バークリーはスクリメージヤード(302ヤード)でもフランチャイズ記録を更新している。さらに、バークリーは70ヤード、72ヤードと2回の驚異的なタッチダウンランをマーク。バークリーが記録したランヤードとスクリメージヤードは、ラムズが1人の選手に許したものして過去最多の記録となった。

しかし、そのパフォーマンスがいかに素晴らしかったとしても、バークリーはこの2カ月間が若手中心のラムズ守備陣が本来の力を発揮する上で転換期となったことを認識している。

主に守備陣のおかげで、ラムズはイーグルス戦で屈辱的な敗北を喫してから、先発メンバーと共に臨んだ試合で敗れておらず、シーズン第15週からワイルドカード週末まで、1試合あたりの被得点を12.6点、被ランヤードを96.6ヤードとし、一度もタッチダウンランを許していない。

バークリーは「彼らは守備面で前よりもずっと良いチームになっている」と語り、こう続けた。

「彼らの映像を見ると、どれだけ成長したか、今の彼らが守備面でどれだけ素晴らしいフットボールをしているかが分かると思う。難しい挑戦になることは分かっている。あるチームに対して300ランヤード以上を記録すれば、その相手は同じことを繰り返さないようにゲームプランを練ってくるだろう」

ラムズに待ち受ける試練が、シーズン後半の快進撃を見せる直前に彼らを歴史的な大敗に追い込んだチームとの対戦というのは、まさに妥当な展開だと言える。

しかし、雪が降ろうと降るまいと、ラムズがいかに成長していようと、バークリーはイーグルスが再び勝利を収めることができると確信している。

バークリーは「天気のことはあまり気にしていない」とコメントし、次のように続けた。

「試合に出て実行するチームが勝利を手にするチームになる。それが俺の考え方だ。俺は自分たちのシステムやゲームプランを信頼している。気温が5度(摂氏マイナス15度)だろうと90度(摂氏32度)だろうと、とにかく試合に出て実行するだけだ。そうすればうまくいく」

【RA】