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チーフスTEケルシーがプレーオフで9回目の100ヤード超えを達成、ジェリー・ライスの記録を破って歴代1位に

2025年01月19日(日) 10:42


カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【AP Photo/Travis Heying】

カンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズは長年のチームメイトであり、トップターゲットであるタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーについて、偉大な選手はポストシーズンで調子を上げると語っていた。

ケルシーは現地18日(土)に勝利したディビジョナルラウンドのヒューストン・テキサンズ戦でキャリア9度目となるプレーオフでの100ヤード超えを達成し、記録的な形でそれを実証した。

100ヤード以上を記録したポストシーズンの試合数(8回)で殿堂入りしたジェリー・ライスと並んでいたケルシーは、またしても本領を発揮し、その記録を破っている。

ケルシーは第3クオーターにマホームズから18ヤードのパスを受けた際に100ヤードを突破し、23回目のポストシーズンゲームで新記録を樹立した。ケルシーは今回の試合でレシーブ7回、117ヤード、タッチダウン1回を記録。勝利したチーフスは7シーズン連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに進出することになった。

今回の偉業はケルシーのキャリアの卓越性を再認識させるものであり、スーパーボウル制覇を3度経験した35歳のケルシーにどれほどの余力があるのかという疑問が多く上がっていた中で成し遂げられたことでもある。ケルシーは100ヤードに到達する前、試合の前半に49レシーブヤード――ポストシーズンでのキャリア最多――をマーク。また、プレーオフにおいて14試合連続で70レシーブヤード以上を記録し、すでに確立されていた自身の記録をさらに伸ばした。

プロボウルに10回、オールプロに4回選出された経歴を誇るケルシーは、キャリア通算のレシーブ数(1,004回)とレシーブヤード(1万2,151ヤード)でタイトエンドとして歴代3位、タッチダウンレシーブ数(77回)では歴代5位につけている。

もちろん、それらはレギュラーシーズンの成績だ。2024年シーズン、ケルシーはレシーブ97回で823ヤード、タッチダウン3回と、自身の基準からすると見劣りする数字を残している。レシーブヤードとタッチダウン数は、1試合のみの出場にとどまったルーキーシーズンを除けば、過去最低の数字だった。

しかし、マホームズが話していたように、そして予言していたように、ケルシーは偉大な選手がしばしば見せるような形で調子を上げている。

【RA】