バイキングスがオコンネルHCと複数年の契約延長に合意
2025年01月22日(水) 09:15ケビン・オコンネルは長期にわたって現職にとどまる見込みだ。
現地21日(火)、ミネソタ・バイキングスとオコンネルHC(ヘッドコーチ)が複数年の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報道。その直後、チームが契約延長について正式に発表している。
オコンネルHCは当初の契約の最終シーズンを迎えることになっていた。
バイキングスのオーナー兼社長のマーク・ウィルフは声明で「ケビンは私たちがヘッドコーチに指名した際に期待していた通りの人物だ。つまり、革新的なプレーコーラーであり、優れたコミュニケーション能力を持ち、選手たちを鼓舞し、関係を深める力強いリーダーだ」と述べている。
「彼は持続的な成功を収めるための文化を築くのに貢献してくれた。そして、バイキングスファンのために優勝を目指す上で、私たちが必要とする基準を今後も打ち立ててくれるだろう」
ラポポートとペリセロによると、バイキングスはオコンネルHCとジェネラルマネジャー(GM)クウェシ・アドフォ・メンサのコンビを維持したいと考えており、アドフォ・メンサGMとの契約延長交渉も続けているという。
先週にバイキングスでの指導を楽しんでいると明言していたオコンネルHCは今、2025年シーズン以降も契約上の保証を得ている。
1月16日、オコンネルHCは「私が言いたいのは、ミネソタ・バイキングスのヘッドコーチを務めるのが大好きだということだ」と話していた。
「オーナー陣のことが大好きだし、彼らとは素晴らしい関係を築いている。すでに言ったように、とても幸運だと感じている。私たちに対するサポートや信頼だけでなく、選手たちやロッカールーム、そしてチーム全体の目標に対する彼らの影響力についても、本当に素晴らしいと感じている」
オコンネルHCはロサンゼルス・ラムズの攻撃コーディネーター(OC)を2シーズンにわたって務めた後、2022年シーズン開幕前にバイキングスのヘッドコーチに就任した。
39歳のオコンネルHCはバイキングスに34勝17敗の戦績をもたらし、プレーオフ進出に2度導いてきたが、いずれもワイルドカードラウンドで敗退している。
今シーズン、オコンネルHC率いるバイキングスは14勝3敗とフランチャイズ史上2番目に多い勝利数を記録し、第1シードのチーム以外の勝利数として過去最多記録に並んだ。しかしながら、ラムズに敗れ、屈辱的な形で2連敗を喫してシーズンを終えている。
デトロイト・ライオンズに敗れ、第1シードとNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区制覇を逃したレギュラーシーズン最終戦を含め、それらの敗北はいずれも一方的な展開となり、オコンネルHC率いるオフェンスとクオーターバック(QB)サム・ダーノルドはいずれの試合でもわずか9点しか獲得できなかった。
オコンネルHCの契約延長が済んだ今、オフシーズンにおけるバイキングスの主な話題はクオーターバックポジションとなるだろう。
前述の2連敗を喫するまで、オコンネルHCの指揮下で輝きを放っていたダーノルドはフリーエージェント(FA)になる予定だ。2024年ドラフト1巡目指名を受けたJ.J.マッカーシーはプレシーズンに膝を負傷し、ルーキーシーズンを棒に振っている。
とはいえ、バイキングスはオコンネルHCがサイドラインにいることに慰めを見出すことができるだろう。
3年間にわたる在任期間中に、オコンネルHCは4人の先発クオーターバック――ダーノルド、カーク・カズンズ、ジョシュア・ドブス、ジャレン・ホールとともに勝利を収めてきた。
つまり、QB1の座が不安定な中で、バイキングスのクオーターバックをうまく手なずけるオコンネルHCは引き続きその解決に取り組むことになる。そして、バイキングスはレギュラーシーズンで成功を収めながらも早々にポストシーズンで敗退した状態からの巻き返しを目指すだろう。
オコンネルHCは声明で「ミネソタ・バイキングスの指揮を執り続けることは、この上ない名誉だ」と述べている。
「この名誉ある地位に就くことを、決して当たり前のことだとは思っていない。そして、私たちが共に築き上げているものに対して揺るぎない信頼を寄せてくれているウィルフ一家に、心から感謝の意を表したい。また、妻のリアと素晴らしい子どもたちにも感謝している。彼らの愛とサポートがあってこそ、この仕事を高いレベルで遂行することができる。また、コーチ陣、選手たち、サポートスタッフの献身がなければ、このようなことは実現しなかっただろう。私たちが築き上げてきた高い基準とポジティブな環境をさらに発展させていく中で、彼らと再び一緒に仕事ができることを心待ちにしている」
「バイキングスファンの皆さん、あなた方はNFLで最も素晴らしい存在だ。毎週日曜日に皆さんの前でチームを指揮し、皆さんが作り出すホームフィールドアドバンテージを経験すること以上に大きな喜びはない。これからの数年間が楽しみでならないし、ミネソタ州のためにスーパーボウルを目指す中で、皆さんにすべてを捧げ続けるつもりだ」
【RA】