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QBウィリアムズの存在が決断に影響したとベアーズ新HCベン・ジョンソン

2025年01月23日(木) 11:56


シカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)ベン・ジョンソン【AP Photo/Nam Y. Huh】

ベン・ジョンソンにとって、2025年はコーディネーターからヘッドコーチへと飛躍するときになった。

シカゴに理想だと思える状況を見いだしたジョンソンは、今週にシカゴ・ベアーズのヘッドコーチ職を受けた。ジョンソンには、リーダーシップを必要としているチームを立て直すことが期待されている。

デトロイト・ライオンズの攻撃コーディネーター(OC)だったジョンソンは、デトロイトからシカゴへと引っ越さなければならないものの、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区からは動く必要がない。馴染みのある地区にとどまることが、ウインディシティに移ることを後押ししたと、現地22日(水)に実施された記者会見でジョンソンが語っている。

「この地区にとどまりたいと思っていた。ここは今のフットボールで1番厳しい地区だ。今年は3チームがプレーオフに進んだ。過去6年間に彼らと戦ってきたこのリーグのコーチや選手たちを心の底から尊敬している。ダン・キャンベル(ライオンズHC)、やケビン・ン・オコンネル(ミネソタ・バイキングスHC)だね。シーズンが終わり、コーチ・オブ・ザ・イヤーの候補になっている2人だ」

「正直な話、1年に2度マット・ラフルアー(グリーンベイ・パッカーズHC)を2度倒したのは楽しかった」

シカゴのことをよく知っているジョンソンは、前任のスタッフの成し遂げた仕事に敬意を表し、ベアーズと前回に対戦した際には前HCのマット・エバーフラスに苦戦を強いられたと認めている。また、ジョンソンはシカゴの街に親しみを感じている様子で、毎年家族と一緒にシカゴ・カブスの試合を見にリグレー・フィールドを訪れていると話し、心躍らせた口調で「ここに住むのはすごく楽しいだろう」とコメントした。

ベアーズファンも、ジョンソン時代が最高の盛り上がりを見せることを願っている。しかし、それだけの高みに達するには多くの仕事が必要であることも、ジョンソンにはわかっている。

「この場で、選手たちにメッセージがある。心地よくないことに慣れてほしい。基準は、これまでにない高さに設定された。このチームにとって――そして、君たち1人1人の選手にとって――、そのポテンシャルを発揮するための唯一の方法は、プッシュされ、難題を突きつけられることだ。それがまさに、私と私のスタッフがやろうとしていること。われわれはプッシュし、挑戦する。こういった高い基準がある一方で、サポートも手厚いものになるだろう」

2023年シーズンの終わりから、空きのある各チームのヘッドコーチ候補として注目されていたジョンソンだが、前回のプレーオフでの戦いが道半ばに終わった後、デトロイトに戻り、ライオンズと共にスーパーボウルを目指すことを決断。1年後、ジョンソンには今度こそ飛躍のときだと分かっていた。今のベアーズの状況を踏まえれば、理解に難しくない判断だ。シカゴには今、未来のフランチャイズクオーターバック(QB)とチームが信じるケイレブ・ウィリアムズがいる。

仕事を始めるにはおあつらえ向きの場所だ。ジョンソンは笑顔を浮かべながら「クオーターバックがいるのは助かるね」と話した。

「近年のNFLにおけるフットボールは、クオーターバックを中心としたものだ。それは何の秘密でもない。分析から分かることだ。今、クオーターバックの成功は、20年以上にわたって勝敗の予想要素だったターンオーバー率以上に、勝敗の予測につながる要素になっている。変わったんだ。だから、ケイレブが私の決断において大きな要素だったのは間違いない」

「ケイレブ・ウィリアムズはベン・ジョンソンが次のヘッドコーチになると電話で聞いて、雄たけびを上げたそうだ。この動きによってオフシーズンが即座に鮮やかになったという」

「“ベンとの会話は素晴らしかった” “構造について話した” “すべてが有意義” “俺に責任を持たせてくれる” “俺たちは同じ感じ方をしている” とのこと」

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