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ビルズファンがレイブンズTEアンドリュース支援のため1型糖尿病の研究に寄付

2025年01月23日(木) 12:33


バッファロー・ビルズ【NFL】

ボルティモア・レイブンズのタイトエンド(TE)マーク・アンドリュースは、現地19日(日)の夜に行われたバッファロー・ビルズとの試合で、同点を狙った2ポイントコンバージョンを失敗したことで大きな批判を浴びた。

そんな中、熱狂的なファンとして知られる“Bills Mafia(ビルズ・マフィア)”が再び支援の手を差し伸べた。

ビルズファンの1人であるニコラス・ハワードは、アンドリュースが支援している1型糖尿病の研究を行う国際団体『Breakthrough T1D(ブレークスルー・T1D)』への寄付を募るため、クラウドファンディングプラットフォーム『GoFundMe(ゴー・ファンド・ミー)』でページを開設した。

「すでに多くの人が知っている通り、レイブンズのTEは試合を同点にする2ポイントコンバージョンをキャッチできず、一部のレイブンズファンを怒らせてしまった」とハワードはつづっている。

「その上、彼は昨夜のパフォーマンスに対して殺害予告やひどいコメントを受けている。そこで私たちビルズ・マフィアは、マークが支援している1型糖尿病のチャリティに寄付したいと考えている」

水曜朝の時点で、このキャンペーンは5万ドル(約782万円)以上を集めている。

レイブンズもビルズファンに対して感謝の意を表した。

「ビルズ・マフィアがマーク・アンドリュースを支援し、1型糖尿病に取り組む団体に寄付をしてくれたことに感謝している」とチームはSNSに投稿した。

アンドリュースは幼少期に1型糖尿病と診断された。この自己免疫疾患には現在治療法が存在しない。アンドリュースは1型糖尿病を患いながらプレーしている数少ないNFL選手の1人であり、カンザスシティ・チーフスのタイトエンド(TE)ノア・グレイも同じ疾患を抱えている。

同団体は『ESPN』のアライナ・ゲッツェンバーグに宛てた声明の中で次のように述べている。

「ブレークスルー・T1D(旧JDRF)は、バッファロー・ビルズのコミュニティと多くのファンが日曜日の試合後に寄付を決意してくれたことに深く感謝しています。これらの寄付は、マーク・アンドリュースのように1型糖尿病を抱えながら生きる160万人のアメリカ人のための研究や支援活動に役立てます」

ビルズファンが自チーム以外の選手を支援するために寄付を行ったのは今回が初めてではない。2018年1月、彼らは当時シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)だったアンディ・ダルトンが支援するチャリティに寄付を行った。ベンガルズがレイブンズに勝利したことで、ビルズが約20年ぶりにプレーオフ進出を果たせたことへの感謝の気持ちからだった。ビルズ・マフィアはこれまで何度も、憎しみが広がる中で善意の行動を示してきた。

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