ビルズOCブレイディがセインツのHC候補から外れてビルズ残留へ
2025年01月26日(日) 10:52AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに臨む約24時間前に、バッファロー・ビルズは士気が高まるような朗報を受けている。
現地25日(土)、ビルズの攻撃コーディネーター(OC)ジョー・ブレイディが自らニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)候補から外れ、ビルズに残ることを選択したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。
ブレイディは35歳でありながら、ビルズのフルタイムOCとしての就任初年度に爆発的なオフェンスを展開するのに大きく貢献。ブレイディの指導の下、ビルズはレギュラーシーズンにNFLで最も少ないギブアウェイ数(8回)と被サック数(14回)に抑えた一方で、試合平均得点(30.9点)とレッドゾーンでのタッチダウン成功率(71.6%)で2位につけた。
今シーズン、ビルズはNFLで最多となる12試合で30点以上を獲得。これは2013年シーズンのデンバー・ブロンコスに次いで歴代2位となる記録だ。
そうした功績の多くは、過去5年間のうち4年間でビルズを得点ランキングで3位以上に導いてきたクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンに帰するものだが、2023年シーズンに停滞していたチームを立て直したブレイディの功績も評価されるべきだ。
2023年11月、勢いに乗ることができず、得点面でも苦戦していたビルズはケン・ドーシーを解任し、ブレイディを暫定OCに昇格させた。
全面的な見直しを行い、パス中心の攻撃からラン中心の攻撃に変更して素晴らしい成績を収めたことで、ブレイディはフルタイムの攻撃コーディネーターに就任。その成果は現在のポストシーズンまで引き継がれ、ビルズはプレーオフの2試合で平均29得点を挙げている。
ブレイディの決断により、ヘッドコーチが決まっていない唯一のチームとなっているセインツは魅力的な候補者の1人を失うことになった。しかし、セインツは最近、マイアミ・ドルフィンズの守備コーディネーター(DC)アンソニー・ウィーバーやニューヨーク・ジャイアンツのマイク・カフカOCなど、その他の注目候補者との2回目の面談を終えている。セインツはダラス・カウボーイズの元HCマイク・マッカーシーとも面談する見込みであり、フィラデルフィア・イーグルスのケレン・ムーアOCとの2回目の面談も予定されている。
セインツがその問題に対処する間、試合結果はまだ分からないが、ビルズはブレイディが残留してチームを築き上げることを知った状態でカンザスシティ・チーフスとの今季最大の試合に臨むことができる。
【RA】