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DEギャレットのトレードに無関心のブラウンズGMベリー、「このチームでキャリアを終えてほしい」

2025年01月29日(水) 11:58


クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【Kathryn Riley via AP】

他の31チームのファンは、ディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットの移籍を夢見るのはやめた方が良さそうだ。クリーブランド・ブラウンズは、たとえ莫大なドラフト指名権が提示されたとしても、チームのスターパスラッシャーをトレードするつもりはない。

現地30日(火)、ジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーはシニアボウルの会場で行われた3人の専門記者との会話の中で、他チームからギャレットに対して1巡目指名権2つのオファーがあった場合に「興味がない」と返答するかを問われた。

『Cleveland.com』のメアリー・ケイ・キャボットによれば、ベリーGMは「その通りだ。記録に残しておいてもらって構わない」と答えたという。

それでは、記録に残しておこう。

ギャレットのトレードが現実味を帯びたのは、オールプロかつプロボウルの常連パスラッシャーをブラウンズから引き抜けると期待した、一部のファンの頭の中だけだった。たとえ豊富なドラフト指名権を得られたとしても、ブラウンズがこの世代屈指の選手を放出する理由になるとは限らない。ドラフト指名権は、ギャレットのような選手を手に入れるための宝くじのようなものだ。ブラウンズはすでにその大当たりを引き当てている。そして、ギャレットは30歳が近づこうとも、依然として圧倒的な生産性を誇る。もしブラウンズがエリー湖畔で揺れるチームを立て直したいのであれば、ギャレットの存在は欠かせない。

ギャレットは、4シーズン連続で14回以上のサックを記録し、プロボウルには5年連続で選出。オールプロのファーストチームにも4度名を連ね、昨季は年間最優秀守備選手賞に輝いている。その実績を形容する言葉は尽きないが、ここでのポイントは至ってシンプルだ――複数のドラフト1巡指名権やその他の指名権を提示してでも欲しいと他チームが思う選手は、まさにそのチームが最も手放したくない選手である、ということだ。

それは、ベリーGMの意向でもある。

チームはギャレットとの契約延長を望んでいることを改めて強調した。29歳のギャレットは、2020年に5年総額1億2,500万ドル(約194億5,375万円)の契約延長を締結しており、残り契約はあと2年。年平均2,500万ドル(約38億9,075万円)という当時トップクラスの契約額は、現在では4人のエッジラッシャーに上回られている。その中の最高額はDEニック・ボサの年平均3,400万ドル(約52億9,142万円)だ。

「契約交渉について詳しく話すつもりはない。公の場でそういった話をすることはしない」とベリーGMは述べた。

「ただ、われわれがいずれギャレットと3度目の契約を結ぶことを視野に入れていると考えてもらって構わない。彼にはこのチームでキャリアを終えてほしい」

【R】