カウボーイズがベアーズ元HCエバーフラスを新DCに起用
2025年01月29日(水) 12:08マット・エバーフラスが2025年に時間を持て余すことはなさそうだ。
シカゴ・ベアーズの元ヘッドコーチ(HC)であるエバーフラスが、ダラス・カウボーイズの新しい守備コーディネーター(DC)に就任することが決定した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地28日(火)に報じ、その後チームも正式に発表している。
エバーフラスはキャリアを通じてディフェンス畑を歩んできた。DCとして名を馳せたのはインディアナポリス・コルツ時代で、指揮を執った守備陣は1試合平均被ヤードでリーグ上位を維持。2020年には同カテゴリーでリーグ8位にランクインし、その後2022年にベアーズのヘッドコーチに就任した。
しかし、ベアーズでの任期は2年半で終了。デトロイト・ライオンズに接戦の末に敗れたサンクスギビングデーゲームは終始混乱した展開となり、その翌日にエバーフラスは解任されている。ディフェンス面では一定の可能性を示したものの、組織としての機能不全が深刻で、続投を正当化できるだけの成果には至らなかった。
エバーフラスはこれから南へ向かい、ダラスでマイク・ジマーの後任を務める。ジマーはカウボーイズのヘッドコーチ候補に挙がりながらも最終的に選ばれず、チームを去った。カウボーイズは、ミネソタ・バイキングスで8シーズン指揮を執ったベテランのジマーではなく、オフェンシブアシスタントを務めていたブライアン・ショッテンハイマーをHCに起用した。
エバーフラスが率いるディフェンスには、オールプロに選ばれたラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズを筆頭に、コーナーバック(CB)のトレボン・ディッグスとダロン・ブランド、LBデマーヴィオン・オーバーショウンといった実績ある選手や成長株がそろう。
2024年シーズンはカウボーイズにとって悪夢のような1年だった。攻守両面で主力を相次いで失い、被ヤードはリーグ28位、1試合平均失点は24位に沈んだ。ただし、多くの戦力を欠いたことを踏まえれば、単純に数字だけで評価するのは難しい。
オフシーズンでの戦力回復とエバーフラスのシステム導入により、カウボーイズは2025年の巻き返しを狙う。ベアーズからの解任という形で2024年シーズンを終えたエバーフラスにとっても、再起の機会となる。
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