QBハーツの「拘束をゆるめる」発言は試合後の時間を楽しんでいただけとイーグルスHCシリアニ
2025年01月29日(水) 15:48現地27日(日)に爆発的なパフォーマンスを見せた攻撃陣が55ポイントを獲得してワシントン・コマンダースに勝利したフィラデルフィア・イーグルスが、3シーズンで2回目のスーパーボウル出場を果たす。この得点は、カンファレンスチャンピオンシップの新記録だった。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)タイトル戦でのイーグルスのタッチダウン計8回のうち、半分がクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツによるものだった。膝の問題も、今季これまでの時点で最大の試合においては、ハーツの足止めにならないことが証明されている。
試合後の記者会見で、ハーツはワシントンに対するゲームプランについて「俺の拘束をちょっとゆるめる」ものだったと話している。
故障の重なるオフェンシブラインの後ろでチームを率いつつ、パス28回中20回成功、246ヤード、タッチダウン1回をマークしたハーツは、過去8回の先発で2回目、シーズンを通じては5回目の200パスヤード越えを達成。プレーオフのこれまで2戦でのパスによるパフォーマンスはそれぞれ128ヤード、131ヤードにとどまっており、それが試合後のコメントにつながったと見られる。
火曜日に報道陣に応対したイーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは、ハーツのコメントを重視していなかった。
「彼は試合後に楽しんでいたんじゃないかな。われわれは今年に、いくつかの勝ち方をした。試合が終わって、楽しかっただけだろう。だが、それは分かる。彼はよく言っているからね。“勝ち方は気にしない。勝てる限りは。勝てるようにするために、俺たちはあらゆることをやる”と。何度も話してきたように、ゲーム展開や、ゲーム終盤がどうなっているかについては、いろいろな状況がある。だが、われわれは勝利のための道を見つけ、16戦で15勝を上げた。だから、繰り返しになるが、彼は試合後に楽しんでいたんだと思う。彼が試合で何を実行したか、いかに準備したかが、素晴らしかった」
ハーツはさらにランでも3回のチャンスをものにし、コマンダース戦での55対23の圧勝に貢献した。ハーツは膝の負傷で週間を通じて練習報告に名前が挙がっていたにもかかわらず、1度も練習を逃すことなく、試合に向けた故障者報告にも掲載されなかった。ハーツはこの試合の1週間前にラムズと対戦した際に負傷したものの、そのディビジョナルラウンドでもシーズンで2番目に多いラッシングヤード(70ヤード)を記録している。
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