現地1日（土）に『Baltimore Banner（ボルティモア・バナー）』が新たに公開した記事によると、ボルティモア・レイブンズのキッカー（K）ジャスティン・タッカーがマッサージ中に不適切な行為に及んだとして、新たに3人のマッサージセラピストが告発したという。

タッカーに対する新たな告発は、木曜日にボルティモア・バナーが掲載した記事で6人のマッサージセラピストが主張した内容と類似している。ボルティモア・バナーによると、それらの出来事は2012年から2016年にかけてボルティモア地域で発生し、結果として2つのスパがタッカーの再訪を禁止したとのこと。

木曜日に記事が公開された後、タッカーは『X（旧Twitter）』で声明を発表し、“完全に事実無根”だとした。NFLは木曜日にこの件について調査中だと発表し、土曜日にはこれ以上のコメントはないと述べている。

土曜日、ボルティモア・バナーはボルティモア市内の高級スパ『QG』で働いていた1人のマッサージセラピストが、2015年にタッカーとやりとりした内容に関する内部報告書を作成していたと報道。その報告書には“彼がいる状態で働く際に安全や快適さ”を感じられなくなったと記されている。ボルティモア・バナーによれば、報告書にはセラピストが自分の上司だと述べた人物の署名と日付が記されていたという。

スパのオーナーは弁護士を通じてボルティモア・バナーに対し、タッカーに対する苦情は一切知らなかったと述べている。

同じスパの元従業員2人も、土曜日に公開されたボルティモア・バナーの記事でタッカーの不適切行為を告発した。

記事によると、性的虐待やハラスメントに関する訴訟を専門とする弁護士が、“タッカーが自分たちに不適切な行為をした”と主張する6人のマッサージセラピストを代理しているとのこと。

新たな告発を受けて、タッカーの弁護士は土曜日に『NFL.com』に対し、タッカーが木曜日に発表した声明を参照するよう伝えた。

タッカーは木曜日に発表した声明で次のように述べている。

「プロアスリートとしてのキャリアを通じ、私は常に最高のプロ意識を持って行動してきた。これまでいかなる不適切な行為で告発されたことはなく、マッサージセラピストの前や施術中、あるいはその他のボディワークのセッションにおいて、不適切な振る舞いをしたとされたこともない。これまでマッサージセラピストから苦情を受けたことはなく、セッションを途中で打ち切られたこともなければ、スパやその他の施設で利用を拒否されたこともない」

レイブンズも木曜日に声明を発表し、「ボルティモア・バナーの報道と、それに対するジャスティン・タッカーの反応について把握している。われわれはこの種の申し立てを重く受け止めており、今後の動向を注視していく」とコメントした。

タッカーは2012年にテキサス大学からドラフト外フリーエージェントとしてレイブンズに加入。その後、NFL史上最も精度の高いキッカーの1人となり、プロボウルに7回選出され、2012年シーズンにはレイブンズのスーパーボウル優勝に貢献している。

【RA】