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レイブンズがモンケンOCと契約延長へ

2025年02月04日(火) 10:07


ボルティモア・レイブンズの攻撃コーディネーター(OC)トッド・モンケン【AP Photo/Terrance Williams)】

今オフシーズンにヘッドコーチ(HC)職に関心を示していたトッド・モンケンは、結局、当面の間ボルティモア・レイブンズにとどまることになった。

現地3日(月)、攻撃コーディネーター(OC)のモンケンが正式に契約延長にサインしたとレイブンズが発表。モンケンの契約延長は以前から他のメディアで報じられていた。

モンケンがレイブンズに戻ってくることは、2022年シーズン終了後にグレッグ・ローマンの後任としてモンケンがOCに就任して以来、リーグを席巻してきたレイブンズ攻撃陣とクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンにとって朗報だと言えよう。2023年シーズンに得点で4位、トータルヤードで6位につけたレイブンズは、2024年にランニングバック(RB)デリック・ヘンリーを獲得し、モンケンが指揮を執る中でそれぞれの順位を3位と1位に上げている。

今シーズン、レイブンズはパスで4,000ヤード以上、ランで3,000ヤード以上を獲得したNFL史上初のチームとなった。また、パスで40回以上、ランで20回以上のタッチダウンを記録した最初のチームにもなっている。

2023年シーズンにNFLのMVPに輝いたジャクソンはパスアテンプト平均ヤード(8.8ヤード)、パサーレーティング(119.6)、キャリー平均ヤード(6.6ヤード)でリーグ屈指の成績を収めた。ジャクソンが再びMVPの最終候補となったことは驚きではなく、それはモンケンの功績でもある。

58歳のモンケンはシカゴ・ベアーズやジャクソンビル・ジャガーズ、ラスベガス・レイダースのHC候補として面談を受ける機会を得た。しかし、いずれのチームも他の候補者を選んでいる。ベアーズとジャガーズはそれぞれベン・ジョンソンとリーアム・コーエンというオフェンス重視の新任を採用し、レイダースはベテランコーチのピート・キャロルをヘッドコーチに指名した。ニューオーリンズ・セインツはまだヘッドコーチが決まっていないものの、フィラデルフィア・イーグルスのケレン・ムーアOCに白羽の矢を立てている様子であり、モンケンがヘッドコーチとして加入する候補先は無くなっている。

モンケンはヘッドコーチになる代わりにレイブンズに戻ることになった。ジョン・ハーボーHC率いるレイブンズは帰還するモンケンを喜んで迎えることだろう。

1月22日、ハーボーHCはシーズン終了時の記者会見でモンケンについて「彼を呼び戻し、前進し続けることができれば、非常に有意義なことになるだろう」と語り、こう続けていた。

「私は3.0、つまりこのオフェンスの最新バージョンに本当にワクワクしている」

「トッド・モンケンは素晴らしいヘッドコーチになるはずだ。そう言っておこう。彼は本当に優れたフットボールコーチだ。ある意味で新しい考え方や創造的な発想を持ちながら、古典的なフットボールコーチでもある。絶えず創造を続けているんだ。トッドは自分の経験を生かしつつ、常に先を見据えて考えるタイプの人間だ。いつも次のアイデアを生み出そうと努力し、非常に協調性のある人物でもある」

【RA】