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2024年AP通信年間最優秀コーチに選ばれたバイキングスHCオコンネル

2025年02月07日(金) 14:48


ミネソタ・バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネル【AP Photo/David J. Phillip】

現地6日(木)夜に行われた『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、ミネソタ・バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルが2024年AP通信NFL年間最優秀コーチ賞に選ばれた。

1位票が25票投じられたオコンネルは、361ポイントでこの栄誉にあずかっている。デトロイト・ライオンズのダン・キャンベルが、地区ライバルにあと一歩およばず、283票で2位につけた。1位票は19票だった。他のファイナリストはカンザスシティ・チーフスのアンディ・リード(119ポイント)、ワシントン・コマンダースのダン・クイン(85ポイント)、デンバー・ブロンコスのショーン・ペイトン(71ポイント)だった。

オコンネルはバイキングスを14勝3敗、第1シードへと導いている。オフシーズンに行った方向転換や、クオーターバックポジションに当初抱えていた不確実さを思い返せば、素晴らしい成果だった。

今季のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区は、最も競争の激しい地区の1つとなった。小規模な再建のさなかにあり、ドラフトで新たなフランチャイズクオーターバック(QB)として新人J.J.マッカーシーを指名していたバイキングスが、これだけ本格的に競争にからむと予想していた人は少なかっただろう。

レギュラーシーズンが始まってもいないうちにマッカーシーが膝を負傷してシーズンを終え、チームの攻撃プランが宙に浮いたとき、バイキングスに対する期待値はさらに下がっていたはずだ。

しかし、オコンネルの信念は揺らぐことなく、騒ぎの中でQBサム・ダーノルドにチームのけん引役を任せると、元1巡目指名選手がこれまで経験してこなかったような成功のシーズンへとダーノルドを導いている。オコンネルの指導の下、ダーノルドは自己ベストのパッシングヤード(4,319ヤード)、タッチダウンパス(35回)、成功率(66.2%)をマークし、最初の2つの項目ではリーグトップ5に入る活躍を見せた。結果として、ダーノルドは初めてプロボウルに選出されている。

チームの成功もそれに続き、バイキングスは予想外の14勝シーズンを送った。9連勝をマークしてシーズン第18週を迎え、第1シードの座をかけてライオンズと対戦したバイキングス。この試合には敗れたものの、NFC北地区2位でシーズンを締めくくっており、戦績は他の2地区の優勝者よりも優れていた。バイキングスは第1シード以外のチームとして、これまでで最多の勝利数を記録している。

チームの歴史の中でも2位に入る勝利数であり、オコンネル率いるチームは印象的なシーズンを締めくくった。

バイキングスの成功がワイルドカードラウンドでロサンゼルス・ラムズに27対9で敗れて終わったのは残念だったが、そこまでのパフォーマンスによって、彼らのヘッドコーチは初めての受賞に至っている。

バイキングスHCとしての3シーズンでオコンネルは34対17を記録し、2022年にはNFC北地区優勝を遂げている。プレーオフには2回進出した。

今季の活躍により、オコンネルは複数年の契約延長を果たした。これからもQBの成長を助ける者として、そして今後は年間最優秀コーチとして、オコンネルはバイキングスの未来を担っていく。

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