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49ers、オフシーズンにスターWRサミュエルのトレードを検討か

2025年02月10日(月) 10:37


サンフランシスコ・49ersのディーボ・サミュエル【Brooke Sutton via AP】

2019年からオフェンスの要として活躍してきたスターワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルは、サンフランシスコ・49ersでの最後のプレーをすでに終えたのかもしれない。

情報筋によると、49ersが今オフシーズンにサミュエルのトレードを検討すると見られているという。サミュエルが49ersでのキャリアを終えることは確実ではないものの、そうなった場合も双方が納得する可能性は十分にあるようだ。

サミュエルは長年にわたり、プロボウル級のレシーバーとして49ersのオフェンス全体を動かす原動力となっている。49ersはサミュエルがフィールドに立つと刺激的なパフォーマンス見せ、欠場すると精彩を欠いていた。

しかし、サミュエルは2024年シーズンにトップターゲットにならず、12月初旬には「確かに少しフラストレーションを感じている」と認めている。

サミュエルは『X(旧Twitter)』に、自分が苦戦しているわけではなく、単にボールを受けていないだけだと投稿(後に削除)した数日後にそうした発言をした。

49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは12月10日に、サミュエルのフラストレーションは理解できるとしながらも、「われわれは常に内部で解決したいと思っている」と述べている。

2024年シーズン、サミュエルのキャッチ数(51回)は複数のケガに苦しめられた2020年シーズンを除いて過去最低の数字となり、670ヤード、タッチダウン3回にとどまった。また、ターゲット数もキャリア最低(2020年を除く)の81回となっている。

一方、49ersはサミュエルの退団に備え、2024年NFLドラフトの1巡目でWRリッキー・ピアソルを指名し、8月にはブランドン・アイユークの契約を延長した。アイユークにとっては波乱のオフシーズンとなったが、その間、49ersはサミュエルを巡っていくつかのトレード交渉を実施。それについてはサミュエル自身がチームのオフシーズンプログラム中に公に話していた。

サミュエルは6月に「誰であれ、彼らはそのことで行ったり来たりしていた」とコメント。

「最初はそんなことがあったけど、もう過去のことだ。今はここにいるし、成長するためにここにいる」

49ersが複数の負傷者を抱え、6勝11敗という不本意なシーズンを終えた後、サミュエルがチームに残るかどうかについて、多くの疑問が投げかけられた。ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチは1月初旬に報道陣に対し、サミュエルを2025年シーズンに呼び戻すことを計画していると述べている。

リンチGMは当時、「彼は優秀な選手であり、この組織のために多大な貢献をしてきた。われわれは良い選手をここから出すようなことはしない」と発言していた。

しかし現在、49ersはサミュエルのトレードを検討していると見られている。サミュエルは2022年7月に結んだ3年7,155万ドル(約108億7,262万円)の延長契約の最終年となる2025年に1,755万ドル(約26億6,687万円)を受け取る予定だ。

多くのチームがシャナハン式のオフェンスを採用していることを踏まえると、好調なときに試合を支配できる優秀な選手であるサミュエルには多くのオファーが寄せられるだろう。

【RA】