第59回スーパーボウルの平均視聴者数が過去最多1億2,770万人に
2025年02月12日(水) 08:53![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2025/02/10130444/AP25041134231424.jpg)
試合は大差がついたものの、現地9日(日)夜にフィラデルフィア・イーグルスがカンザスシティ・チーフスを40対22で下したスーパーボウルでは、テレビとストリーミングプラットフォームを合わせた視聴者数が1億2,770万人という記録的な数字となった。
この試合は『Fox』、『Fox Deportes(Foxデポルテス)』、『Telemundo(テレムンド)』で放送され、『Tubi(トゥビ)』やNFLのデジタルプラットフォームでも配信された。
昨年から3%増加しただけでなく、スーパーボウルが記録的な視聴者数を達成したのは2年連続となる。チーフスが延長戦の末にサンフランシスコ・49ersを25対22で破った2024年のスーパーボウルでは、『CBS』、『Nickelodeon(ニコロデオン)』、『Univision(ユニビジョン)』、およびストリーミングプラットフォームでの平均視聴者数が1億2,370万人だった。
『Nielsen(ニールセン)』によると、視聴者数は第2クオーター(アメリカ東部時間20時から20時15分)に1億3,770万人でピークに達したという。
視聴者数が増加した要因の1つとして、視聴者数のカウント方法の変更が挙げられる。ニールセンは今年から、ハワイとアラスカを除くすべての州で屋外視聴者数を測定した。
以前は米国内の65%をカバーする上位44のメディア市場のみが対象だった。
今回の視聴率には、ケーブルおよび衛星放送のセットトップボックスに加え、スマートテレビからのニールセンのデータも含まれている。
これまでは3年連続で、最後の数分まで勝負の行方が分からないスーパーボウルとなっていたが、日曜日の試合ではイーグルスが前半に24対0と決定的なリードを築いた。
Tubiの自社データおよび“Adobe Analytics(アドビ・アナリティクス)”によると、1,450万人がストリーミングプラットフォームで視聴し、そのうち1,360万人はTubiで試合を無料で視聴したとのこと。
テレムンドとFoxデポルテスのスペイン語放送の平均視聴者数は187万人だった。スーパーボウルは2014年から米国でスペイン語でも放送されている。
ケンドリック・ラマーによるスーパーボウルハーフタイムショーの視聴者数は過去最多の1億3,350万人となり、アッシャーが昨年に記録した視聴者数(1億2,930万人)を3%上回った。
今回のスーパーボウルにはドナルド・トランプ大統領やテイラー・スウィフトも出席している。
トランプは現職の大統領として初めてスーパーボウルを観戦。一方、スウィフトとチーフスのタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーのロマンスは、ポップ界のスーパースターのファンがNFLに興味を持ち続ける要因となっている。
2023年までの5試合中4試合がコードカッティングの影響で1億人未満の視聴者数となっていた時期を経て、スーパーボウルは3年連続でテレビ視聴者数が1億人を超える結果となった。2021年にタンパベイ・バッカニアーズとチーフスが対決したスーパーボウルの視聴者数は9,520万人にとどまり、これは2007年以来、テレビ視聴者数のみで見た場合で最低の数字となった。
今季のNFLプレーオフにおける最初の3週間の視聴者数は昨年の記録(3,850万人)から9%減少し、平均3,520万人となっている。
レギュラーシーズンの視聴者数は平均1,750万人だった。これは1995年以降で6番目に高い平均視聴者数となった一方で、2023年からは2%減少している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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