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セインツがイーグルスOCムーアをHCとして採用

2025年02月12日(水) 09:40


フィラデルフィア・イーグルスの攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーア【Joe Robbins via AP】

ケレン・ムーアがニューオーリンズにとどまることになった。

現地11日(火)、ムーアが予想されていた通り、ニューオーリンズ・セインツの次期ヘッドコーチ(HC)となる契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報道。その後、セインツが正式に採用を発表した。

セインツのオーナーであるゲイル・ベンソンは声明で「面談プロセスを始めるにあたり、ニューオーリンズ・セインツの組織に最適なヘッドコーチを見つけることが重要だと考えていました」と述べている。

「選考プロセスを通じて、ファンが慣れ親しみ、期待を抱くような勝利のプログラムと文化を再構築するのに、ケレンが最適な人物であることが明確になりました。また、ダレン・リジーが今シーズンに暫定コーチを務め、チームを率いてくれたことに感謝したいと思います。彼には心から感謝しています」

ラポポートとガラフォロによれば、セインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスはムーアの採用を他のヘッドコーチ候補に電話で伝えたという。

ルーミスGMは「ケレン・ムーアとそのご家族をニューオーリンズに歓迎したいと思う」と述べ、「彼は優れたコミュニケーション能力や人々を導く能力、このフットボールチームに対する明確なビジョンを持っている。今回のヘッドコーチ選考を通じて、数名の素晴らしい候補者と面談する機会があった。このプロセスにおける候補者の皆さんの努力と準備に感謝している」と続けた。

フィラデルフィア・イーグルスがシーザーズ・スーパードームで行われた第59回スーパーボウルで勝利を収めるのに貢献したわずか2日後、イーグルスの攻撃コーディネーター(OC)であるケレンはニューオーリンズに長期間滞在することになった。

ムーアは「ニューオーリンズ・セインツに加わることにワクワクしており、ベンソンさんとセインツの組織全体が私に信頼を寄せてくれたことに深く感謝している」と述べている。

「これから待ち受けている挑戦に立ち向かうことを楽しみにしており、早く始めたくてたまらない。また、素晴らしい2024シーズンを共に過ごしたフィラデルフィア・イーグルスにも感謝したい。この新たな章の始まりにエキサイトしている」

36歳のムーアは3年連続で異なる職に就くことになるが、NFLでヘッドコーチを務めるのは今回が初めてだ。2018年から2022年にかけてダラス・カウボーイズに所属していた(最後の4年間は攻撃コーディネーターを務めていた)ムーアは、2023年シーズンをロサンゼルス・チャージャーズで過ごした後、イーグルスに加入した。

イーグルスのクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツがカンザスシティ・チーフスを40対22で下したスーパーボウルで3回のタッチダウンを記録してMVPに輝く前に、ムーアとセインツが契約の最終調整に入るという計画が報じられていた。今後、ムーアは正式に、5勝12敗という成績に終わった2024年シーズンの途中に解雇されたデニス・アレンの後任となる。

フィラデルフィアでの1シーズンで、ムーアはイーグルス攻撃陣を得点とトータルヤードのランキングでトップ8に導いた。その中で、ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは2,000ランヤードを達成したNFL史上9人目の選手となっている。

初めてのスーパーボウルリングを獲得したばかりのムーアは、2021年からポストシーズン進出を果たしていないフランチャイズの立て直しを目指すだろう。

イーグルスとハーツは、彼らにとって馴染み深い状況に直面している。

ムーアの退団により、イーグルスはスーパーボウル連覇を目指して2025年シーズン開幕を迎える前に、4年連続で異なる攻撃コーディネーターを迎えることが確定した。

【RA】