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ジェッツQBロジャースは「うなだれて」ニューヨークを離れる必要はないとC.J.モズリー

2025年02月11日(火) 08:01


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【AP Photo/Seth Wenig】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが所属するニューヨーク・ジェッツから今オフシーズンで袂を分かつ意向を伝えられたというニュースは、チーム史上最も残念なチャプター(章)のひとつに終止符を打つものだ。

パッカーズからトレードされてジェッツで過ごすこと2シーズン、ロジャースはわずか18試合の出場にとどまっている。2023年シーズンはアキレス腱断裂により、4スナップのみでシーズン終了となり、2024年はジェッツの司令塔として5勝12敗の成績に終わった。41歳で挑んだ今季、ロジャースは一貫性がなく、ジェッツのクオーターバックの中では良い方だったとはいえ、ジェッツをポストシーズンに導くには足りなかった。

ほぼすべての指標からすると、この2年間の実験は圧倒的だった。それでも、4シーズン連続でジェッツのキャプテンを務めるラインバッカー(LB)C.J.モズリーは逆の意見を持っているようだ。

現地10日(月)に出演した『FOX 5 NY』で、ロジャースの離脱報道について聞かれたモズリーは「すべてがはっきりするまで、とっさの反応はできないと思う。ただ、もしそうなるなら、個人的にアーロンに連絡を取るつもりだ」と答え、次のように続けている。

「俺たちは特別な何かをやろうとしていた。ケガもあって、多くの時間を奪われた。今年、彼は500回目のタッチダウン(パス)を達成したり、素晴らしい活躍を見せたじゃないか。ロッカールームに入ったときも、今年を通して一緒に過ごしてきた中でも、彼はどんなときでもリーダーだった。40歳を過ぎてアキレス腱(断裂)から復帰した彼には尊敬しかない。勝ち負けが邪魔をして多くのことを成し遂げられないのは分かっているけれど、彼がうなだれてニューヨークを去る理由なんかない。だって、彼が全力を尽くしてくれたことは分かっているから」

アーロン・グレンHC(ヘッドコーチ)とダレン・ムージーGM(ジェネラルマネジャー)というフレッシュなリーダーシップのもと、ジェッツが新時代に乗り出す中で、チームにおけるロジャースの将来は数カ月前から不透明だった。ベテランQBのロジャースは1月16日に自分の将来について決断を急ぐつもりはないとコメントしている。ただ、これはグレンHCとムージーGMが起用される前の発言だ。

新リーグ開幕まで1カ月となる中、デッドラインがジェッツの行動に拍車をかける。

ジェッツがロジャースをカットするのかトレードするのかはまだ分からない。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、6月1日以前に移籍(トレードまたはリリース)した場合、ジェッツのデッドキャップは4,900万ドル(約76億0,461万円)の打撃になるとのこと。ジェッツが6月1日以降にトレードもしくは放出を指定した場合、キャップスペースは950万ドル(約14億3,795万円)節約可能だ。まもなく42歳を迎える偉大なるクオーターバックはこのまま引退という道もある。

ジェッツとの契約を1年残すモズリーはロジャースにはまだ2シーズンを戦う力が残っているはずだと主張する。

「彼がボールを投げまくっているのを見たことがある。間違いなくまだいける。シーズン終盤にかけてかなり動けていたから、見ていて楽しかった。あれでサイドラインが盛り上がったのは間違いない。さっきも言ったように、彼次第ではあるけれど、まだ1、2年はいけると思う。すべてが始まる前に、彼がそう言っていた」

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