ニュース

【2016年第11週】ライオンズがジャガーズとの接戦を制し、NFC北地区首位を守る

2016年11月21日(月) 11:58

デトロイト・ライオンズのマシュー・スタッフォード【AP Photo/Jose Juarez】

現地20日(日)、デトロイト・ライオンズが本拠地フォード・フィールドにジャクソンビル・ジャガーズを迎えて行われた第11週、今季まだ2勝のジャガーズに苦戦を強いられたライオンズは第4クオーターまで追いかける展開となった。今季はリードされながらも逆転勝利を収めるのが鉄板の勝ち方となっているライオンズが案の定、最終クオーターに10得点をマークして26対19で白星を飾っている。戦績を6勝4敗としたライオンズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区の首位を死守した。

前半のライオンズはバイウイークからまだ目覚めておらず、5ドライブでわずか20ヤードの前進にとどまる。今一つ決定打のないライオンズ攻撃陣をけん引したのはスペシャルチームとディフェンス陣だった。第2クオーター、パントをキャッチしたワイドレシーバー(WR)アンドレ・ロバーツが相手ディフェンス陣を切り裂き、そのままゴールラインまでの55ヤードを駆け抜けてタッチダウン。ライオンズにとって前半戦の初得点で3対6としている。

第3クオーター、ジャガーズはクオーターバック(QB)ブレイク・ボートルスがWRマーキス・リーを狙ったボールが高く浮き、リーがキャッチしきれなかったボールをディフェンシブバック(DB)ラファエル・ブッシュがカバー。これをゴールラインまで持ち込んだブッシュが39ヤードのタッチダウンを決めて15対9とリードを奪う。始終、正確性を欠いたボートルスは35アテンプトで202ヤード(平均5.8ヤード)、2タッチダウンパス。キャリア10度目のピック、インターセプトを記録した一方、このクオーターでレッドゾーンでのWRリーによる華麗なジャンピングキャッチにも助けられたボートルスはタッチダウンパスを決め、19対16と再びジャガーズが勝ち越しに成功する。この日のボートルスのQBレーティングはわずか73.8であった。

最終クオーター、スタッフォードの投じたボールがタイトエンド(TE)エリック・エブロンをヒット。61ヤードを稼いだこのプレーが試合をひっくり返すタッチダウンへと結びついた。前半から安定性を欠いたスタッフォードではあったが、このスローは鮮やかに決まっている。試合時間残り2分34秒、ジャガーズのディフェンシブタックル(DT)センデリック・マークスがスナップのポジションに入ったライオンズ側を待ちきれずに先に動き出すという失態。このボーンヘッドは今年1番の凡ミスとも言えるだろう。このような単純なミスをなくさない限り、ジャガーズには強くなりようがない。

ライオンズは今季の10試合全てで最終クオーターまでにリードを許しているが、どの試合も終わってみれば7点差以内の試合である。NFL史上、10試合全てで7点差以内の試合をしたチームは今季のライオンズが初めてだ。思い描いたような試合展開ではなかったが、NFCの首位を守れたことはチームにとって大きいだろう。ライオンズはサンクスギビングデーにミネソタ・バイキングスと対決する。