ドラフト全体1位指名を希望するDEアブドゥル・カーター、「俺は国内最高の選手だ」
2025年02月27日(木) 15:17
アブドゥル・カーターは自慢話をするタイプではないが、NFLスカウティングコンバインでは、はっきりと自分の考えを述べた。
現地26日(水)、カーターは「俺は自分が国内最高の選手だと思っている。最高の選手は全体1位で選ばれるべきだ」と話している。
ペンシルベニア州立大学のディフェンシブエンド(DE)であるカーターは、カレッジフットボールで3シーズンにわたって素晴らしい活躍を見せ、2024年には12回のサックを記録してオールアメリカに選出された。身長約191cm、体重約112kgのカーターはペンシルベニア州立大学の伝説的選手であるラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズ(ダラス・カウボーイズに所属)を模範とし、パーソンズのように自身も優れたディフェンダーになれると信じている。
カーターは自分がテネシー・タイタンズからドラフト全体1位で指名されるのにふさわしいと考えているのだろうか。
「彼らは全体1位指名権を持っているし、俺は全体1位で指名されたい」とカーターは話している。
21歳のカーターはコンバインでのワークアウトには参加しない予定だ。カーターはシーズン終盤に見舞われた肩のケガのリハビリに取り組んでいるため、インディアナポリスでパフォーマンスを披露することはないが、3月28日(金)にペンシルベニア州立大学で行われるプロデーでは、一連のワークアウトに参加することを計画している。
すぐに完全回復できると信じているカーターは、こう語った。
「また勢いがついてきたところだ。トレーニングやワークアウトを再開したばかりだから、これからの数週間で調子を整えていくことになるし、プロデーで一流のパフォーマンスを披露できるように準備していく」
「今はだいたい90%くらいだと思う。来月には100%にかなり近づく気がする」
カーターはケガが治れば、NFLが求めているような破壊的なディフェンダーになれると信じている。ディフェンスで1つのポジションに固執するつもりはなく、チームが用意するどのような計画にも対応するつもりのカーターは、次のように語った。
「間違いなく、ディフェンシブエンドかエッジラッシャーだろうけど、コーチが必要とするポジションならどこでもプレーできると思っている。彼らが必要だと感じるポジションこそ、俺がプレーするポジションだ」
カーターは自身の得意技として“ゴーストラッシュ”を挙げたが、パスラッシュ全般が自分の強みだと感じていると語った。一流選手と比べて体格が小さいことがNFLで不利に働く可能性はあるかと質問されたカーターは、すぐにそれを否定している。
「これまでの人生で、何に対しても小さすぎると思ったことは一度もない。大事なのは心だ」とカーターは強調した。
カーターにとって、この数カ月は目まぐるしいものだった。ケガから復帰し、ペンシルベニア州立大学がノートルダム大学に敗れたプレーオフゲームで素晴らしい活躍を見せ、ドラフトへの参加を表明。この1カ月余りの間に、カーターは21歳の誕生日を迎え、故郷のチームであるフィラデルフィア・イーグルスがスーパーボウル制覇を成し遂げるところを目の当たりにした。
カーターはその試合を“イーグルスファンとしての最後の試合”と表現。ドラフト全体3位指名権を保持するイーグルスの地区ライバル、ニューヨーク・ジャイアンツであったとしても、自分を欲しがるチームならどこへでも行くつもりだと語ったカーターは、「どこへ行こうと、俺はそれを勝ち取るつもりだ」とコメントしている。
しかし、カーターは可能であればさらに高い順位を目指している。ドラフト全体1位で指名されることを望んでいるカーターは次のように強調した。
「それが究極の目標だ」
【RA】