【2016年第11週】バイキングが連敗をストップ、約1カ月ぶりの白星
2016年11月21日(月) 14:11現地20日(日)、ミネソタ・バイキングスがホームのUSバンクスタジアムにアリゾナ・カーディナルスを迎えて行われた第11週、30対24でカーディナルスを下したバイキングスが連敗を4でストップし、約1カ月ぶりに勝利の味をかみしめた。
第1クオーター開始早々にビッグプレーが飛び出した。バイキングスのクオーターバック(QB)サム・ブラッドフォードがエンドゾーンぎりぎりに投じたボールをワイドレシーバー(WR)アダム・シーレンがスーパーキャッチ。倒れながらも両足をフィールドに残し、ボールはしっかりと保持したままタッチダウンを決めた。一度はパスインコンプリートと見なされたものの、ビデオ検証の結果でジャッジが覆り、バイキングスが6対0と先制する。
第2クオーターはカーディナルスのワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドが魅せる。クオーターバック(QB)カーソン・パーマーが投じたボールにうまく反応したフィッツジェラルドはバイキングスの守備にカバーを受けながらもワンハンドでボールをキャッチ。対するバイキングもビッグプレーを披露している。パーマーがタッチダウンを狙って投じたパスは味方との息が合わずに逸れ、そのままボールをキャッチしたコーナーバック(CB)ゼイビア・ローズがインターセプトから100ヤードのリターンタッチダウンを決めて10対19となった。
後半開始直後の第3クオーター、スペシャルチームのワイドレシーバー(WR)コーダレル・パターソンがキックリターンから104ヤードのタッチダウンを決めて17対26。このプレーが事実上、試合を決定付けた。
練習でのアピール失敗や、ランニングルートでのミスなどでこれまでなかなか出場の機会を得られなかったパターソンはこの他、4キャッチ、53ヤードをマークしている。もともとそのスピードでは一目置かれていたにもかかわらず、レシーバーとしては平均以下の選手と評価されていたパターソン。この試合のように、シーラン、WRステフォン・ディッグス、タイトエンド(TE)カイル・ルドルフらとコンビネーションを組んだ時、パターソンは相手チームにとっての脅威となることを自らの力で証明した。
カーディナルスも攻撃陣には期待できる内容であったことは間違いない。パーマーには年齢による衰えが垣間見えるも、RBデイビッド・ジョンソンが100ヤード超え、7キャッチで57ヤード、1タッチダウンランも決め、RBアンドレ・エリントンも5キャリー、21ヤードをマークして圧巻の動きを見せた。
最後まで粘りを見せたカーディナルスであったが、シーランやパターソンが中心となり、パスやランでも良い流れで攻撃を展開したバイキングスがスランプからようやく脱出した。