チャージャーズで「やり残したこと」があるOLBマック
2025年03月12日(水) 13:39
アウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックはフリーエージェント(FA)として人気を集める可能性が高かったが、現地10日(月)にロサンゼルス・チャージャーズと1年の契約延長に合意し、オープンマーケットに出ることや引退の可能性を排除した。
月曜日、マックはチーム公式サイトで「このゲームに捧げるものはまだたくさんある」と語り、こう続けている。
「それは、じっくり考えて、あらゆることを考慮すべき事柄の1つだった。妻とも話したかった。息子たちは日に日に成長して大きくなっているのに、そういう瞬間を見逃してしまっている。だから、感情に流されて決断を下すんじゃなくて、あらゆることを考慮しようとしていたんだ」
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、マックは1年1,800万ドル(約26億6,875万円)の契約に合意したという。これは双方にとって良い契約だ。34歳のマックは自分のスタイルに合ったディフェンスでキャリアを継続でき、チームは大金を費やすことなく主力のパスラッシャーを維持できる。1年ごとの契約は、双方にとって最も理にかなった方法だ。
マックは昨季にキャリアで2番目に少ないサック数(6回)にとどまったものの、チーム内最多のクオーターバック(QB)プレッシャー(54回)を記録し、全エッジラッシャーの中で20位にランクイン。依然として脅威になり得ることを証明した。また、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』による守備グレード(90.4)ではエッジラッシャーの中で6位につけている。昨季に30歳以上のエッジラッシャーで90以上の評価を得たのは、マックとT.J.ワットの2人だけだった。
プロボウルに9回、オールプロのファーストチームに3回選出され、ディフェンス部門年間最優秀選手賞を獲得した経歴を誇るマックだが、NFLでの11シーズンでプレーオフに5回進出したものの、勝利を収めたことは一度もない。将来の殿堂入りが確実視されているマックはチャージャーズでその流れを断ち切りたいと考えている。
「やり残したこと」と語ったマックはこう続けた。
「ここで築いてきた関係、やり残したこと、チームの可能性を理解していること」
「俺はただ仕事に戻る準備ができているだけだし、今この瞬間に、別の場所に行くことに伴う余計なことや騒ぎは必要ない。俺にはここでやり遂げるべきことがあるんだ」
【RA】