ビルズがパスラッシャーのジョーイ・ボサと1年18億円で契約
2025年03月12日(水) 12:48
サンフランシスコでの兄弟の合流はならなかった。
5度のプロボウラーであるパスラッシャーのジョーイ・ボサが、バッファロー・ビルズと1年1,260万ドル(約18億6,527万円)の契約を締結する。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地11日(火)に報じた。この契約は最大で1,560万ドル(約23億0,938万円)になるとラポポートが伝えている。
9シーズンでサック72回をマークした後、ロサンゼルス・チャージャーズからカットされたボサには、弟ニックがいるサンフランシスコ・49ersへの加入が期待されていた。しかし、ボサはパスラッシュのスペシャリストであるベテランのボン・ミラーをリリースしたばかりの現AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区王者、ビルズに加わることになっている。
29歳のボサはミラーより6歳年下であり、ビルズは年若いベテランが、グレッグ・ルソーとA.J.エペネサを筆頭とするパスラッシュ陣を補完する存在となってくれることに期待している。
チャージャーズは2016年NFLドラフトの全体3位で指名して以来、チームのスタンダードであり続けたボサと別々の道を歩むことで、2,636万ドル(約39億0,149万円)を節約する。ボサが弟のいるサンフランシスコに向かわなかった理由については、49ersがこれまでに、フリーエージェンシーの大部分を過去の才能ある選手を放出することに費やしてきたことにあると想定しても、不自然ではないだろう。
いずれにせよ、ボサは――南カリフォルニアから西ニューヨークという劇的な気候の変化を別とすれば――最高にフィットする場所を見つけたようだ。
ビルズはなかなか手の届かないスーパーボウルトロフィーを獲得するための旅路を、プレーオフでの成功を渇望している選手と共に続けていく。ボサは10年近い期間に、1度しかポストシーズンでの勝利を経験していない。チャージャーズはボサが所属していた9シーズンの間に、3度プレーオフに進出し、1勝3敗をマークしている。
ボサは今後、勝利になじんでいるチームに合流する。ビルズは6年連続でプレーオフに進出し、5年連続でAFC東地区チャンピオンに輝いた。
ボサは2024年シーズンに14試合(先発9試合)とサック5回にとどまった。しかし、キャリア通算ではサック72回をマークしており、4年連続でサックを2ケタに載せたこともある。
おそらく、両陣営にとって今後の最大の問題は、ボサの健康状態が維持できるかだろう。これまでにさまざまな負傷を抱えてきたボサは、過去3シーズンで23試合を欠場している。
ボサが健康な状態を保ち、再び活力のある状態で2025年に臨むことができれば、ビルズは3年前にミラーと契約したときに求めていた結果を得られるかもしれない。
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