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ジャイアンツがSジェヴォン・ホランドと3年67億円の契約へ

2025年03月12日(水) 12:00


マイアミ・ドルフィンズのジェヴォン・ホランド【AP Photo/Adam Hunger】

ニューヨーク・ジャイアンツが必要としていたプレーメーカーをセカンダリーに追加した。

現地11日(火)、ジャイアンツがセーフティ(S)ジェヴォン・ホランドと3年4,530万ドル(約67億0,492万円)の契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが契約について知る人物の話をもとに報道。この契約には3,030万ドル(約44億8,475万円)の保証金が含まれており、インセンティブで最大4,680万ドル(約69億2,694万円)に達する可能性がある。

ホランドはNFLのセーフティの中で8番目に高い年平均額(1,510万ドル/約22億3,497万円)を得ることになった。今オフシーズンにカムリン・バイナムとタラノア・フファンガが結んだ年額1,500万ドル(約22億2,017万円)の契約をわずかに上回る一方で、トレボン・モーリグが月曜日にカロライナ・パンサーズと結んだ1,700万ドル(約25億1,620万円)の契約には及ばなかった格好だ。

長い手足を武器にビッグプレーを生み出すホランドは、2024年に不安定だったジャイアンツのセカンダリーを即座に強化するだろう。オフシーズンを迎えるにあたり、ジャイアンツではセーフティの補強が大きな課題となっていた。ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンはフリーエージェントでゼイビア・マッキニーを失った翌年にホランドを加えることで大きな話題を呼んでいる。

マイアミ・ドルフィンズでの4年間で、ホランドはインターセプト5回、サック5回、タックル301回を記録。

ドラフト2巡目指名を受けてNFL入りした25歳のホランドに対する最大の懸念は、2023年に膝を捻挫してから以前のようなパフォーマンスを発揮できていないことだ。2024年シーズン、ホランドはインターセプト0回、パスディフェンス4回にとどまった上に、キャリア最低のタックル数(62回)を記録している。キャリア最初の2シーズン半では頻繁にビッグプレーを見せていたが、昨季はそれがほとんど見られなかった。

ジャイアンツは健康なホランドがキャリア初期の頃のように、万能なプレーメーカーとして活躍することに賭けている。ホランドはコーナーバック(CB)ポールソン・アデボやディフェンシブエンド(DE)チャウンシー・ゴルストン、ロイ・ロバートソン・ハリス、ラインバッカー(LB)クリス・ボードらと共に、再編されたジャイアンツ守備陣に加わる。

一方のドルフィンズは、かつてデトロイト・ライオンズからドラフト3巡目指名を受けたイファトゥ・メリンフォンウと1年400万ドル(約5億9,205万円)の契約を結び、よりコストを抑えた選択肢に切り替えたとNFLネットワークのマイク・ガラフォロが報じた。メリンフォンウがプレーメーキング能力を見せる瞬間はあったものの、昨季はケガで3試合しか出場していない。25歳のメリンフォンウが健康を維持できれば、キャップに余裕のないドルフィンズにとっては費用対効果の高い契約となるだろう。

【RA】