レイブンズが元チーフスWRディアンドレ・ホプキンスと1年8億円で契約へ
2025年03月12日(水) 11:38
カンザスシティ・チーフスとボルティモア・レイブンズのライバル関係において、ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスが逆陣営へと移る。
レイブンズがオールプロに3度選ばれたワイドアウトのホプキンスと、1年600万ドル(約8億8,796万円)で契約すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地11日(火)に報じた。
32歳のホプキンスは2024年のシーズン半ばに、トレードでテネシー・タイタンズからチーフスへ移籍。一時的な貢献はあったものの、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズにとって大きな決定力を持つ選手とはならなかった。ホプキンスは昨シーズンを、キャッチ56回、610ヤード、タッチダウン5回、チーフスのメンバーとしてはキャッチ41回、437ヤード、タッチダウン4回で終えている。
最盛期は過ぎながらも、ホプキンスはボルティモアに豊富な経験と卓越性をもたらすだろう。NFLでの12シーズンで、ホプキンスはキャッチ984回、1万2,965ヤード、タッチダウン83回をマーク。ケガがなければ、リーグ史上で21人目の1万3,000ヤード越え、16人目のキャッチ1,000回越えを達成することは確実だ。
来季に1試合で100レシービングヤードを達成すれば、ホプキンスはそれぞれに異なる13人のクオーターバックとそれを成し遂げた選手という、興味深い記録を打ち立てることになる。そこには、誰がボールを投げるかにかかわらず、どれだけ長い間、ホプキンスが結果を残してきたかが表れている。特に、キャリア序盤のヒューストン・テキサンズ時代には、次々とクオーターバックが入れ替わっていた。
そういった強力な武器を、レイブンズはもちろん歓迎するだろう。そして、オフシーズンをフルに使って慣らすことで、昨シーズンにチーフスで出した以上の結果を、QBラマー・ジャクソンと共に出してくれることを願っているはずだ。
ジャクソンの手持ちの武器には、ホプキンスの他にゼイ・フラワーズ、ラショッド・ベイトマン、そしてタイトエンド(TE)デュオのマーク・アンドリュースとアイザイア・ライクリーがいる。
運に恵まれれば、今回の補強によって、ついにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の強敵たちを打ち破り、スーパーボウル進出が叶うかもしれない。
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