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ジェッツがQBロジャースを正式に放出、ロジャースはキャリアで初めてFAに

2025年03月13日(木) 15:18


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【Brooke Sutton via AP】

新リーグイヤーが始まった現地12日(水)、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがニューヨーク・ジェッツから放出されたことが、リーグのトランザクションワイヤで正式に発表された。

6月1日以降の放出として指定されたロジャースは、20年のキャリアで初めて、どのチームとも自由に契約できる立場となっている。ニューヨーク・ジャイアンツやピッツバーグ・スティーラーズ、ミネソタ・バイキングスは、将来の殿堂入りが確実視されているロジャースの獲得に関心を示していると報じられているチームだ。

今週初めに、スティーラーズが2025年シーズンに向けて41歳のロジャースの獲得を目指していると報道されたことで、ロジャースに関する話題には注目が集まった。ジェッツが2月にロジャースはチームに残留しないと発表した後、ロジャースが正式に獲得可能になるのを待っていたチームはあったが、現時点でそれ以上の進展は見られていない。

スティーラーズはジャスティン・フィールズがジェッツとの2年契約に合意したことで、クオーターバックの補強が急務となっている。スティーラーズは先発クオーターバックの座を埋めるためにベテラン選手を選ばざるを得ない状況に置かれているのだ。2024年シーズンやそれ以前の数シーズンでワイルドカードラウンドでの敗退を経験し、それより先に進むことを目指していると公言しているスティーラーズにとって、相互の関心さえあればロジャースは最適な選手となるだろう。

2023年と2024年をジェッツで過ごしたロジャースがジャイアンツに加入した場合、メットライフ・スタジアムでロッカールームを入れ替えるだけで済むことを踏まえると、ジャイアンツも興味深い選択肢だと言えよう。

サム・ダーノルドがシアトル・シーホークスに、ダニエル・ジョーンズがインディアナポリス・コルツに加入することを受け、最近はバイキングスの名前も候補として挙がっている。ダーノルドの退団により、バイキングスは2024年ドラフトの1巡目で指名したJ.J.マッカーシーと組ませるベテランバックアップQB――もしくは、ロジャースの場合は先発候補になる可能性もある――を探すことになった。マッカーシーは昨季、膝のケガによってプレシーズンの1試合しか出場していない。

ミネソタ行きを選べば、グリーンベイ・パッカーズからジェッツに移籍したロジャースは、意図せずして元QBブレット・ファーブと同じ道をたどることになる。しかし、2025年に現役を続行する場合、先発QBとしてプレーすることが前提となるロジャースにとって、バイキングスへの加入は最も難しい選択肢となるかもしれない。

今週、ロジャースの今後に関する疑問や仮説はずっと飛び交っている。今回の動きを受けてロジャースはどのチームとも自由に契約できるようになったため、具体的な時期はまったく決まっていないものの、その行き先に関する正式な動きは間もなく見られるはずだ。

【RA】