QBメイソン・ルドルフが2年11億円でスティーラーズに帰還
2025年03月14日(金) 10:08
クオーターバック(QB)メイソン・ルドルフがNFLで1番よく知っている場所に戻ってくる。そう、ピッツバーグだ。
ベテランクオーターバックのルドルフがピッツバーグ・スティーラーズと2年800万ドル(約11億8,650万円)の契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地13日(木)に伝えた。ルドルフの契約には450万ドル(約6億6,723万円)の保証が含まれている。
ルドルフは2024年シーズンをテネシー・タイタンズで送り、先発クオーターバックが入れ替わる中で、ウィル・レビスの代役として先発出場を果たした。レビスが復帰した際にベンチに戻ったものの、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンのレビスに対する堪忍袋の緒が切れた際に、再び先発の役割を担っている。その出場期間を通じてルドルフは安定したシグナルコーラーであり続け、タイタンズ攻撃陣を高めることはなかった一方で、レビスの騒動を受けて攻撃陣が唯一必要としていた、落ち着いた存在としてチームを支えている。
たとえルドルフが(スティーラーズがこのオフシーズンに他の先発レベルのクオーターバックを迎えない場合を除いて)先発の座を争うことが期待されなくとも、スティーラーズのクオーターバックの状況からすると、まさにそういった選手が活躍できる可能性があり、ルドルフとの再タッグは理のあるものとなっている。
新リーグイヤー開始時にニューヨーク・ジェッツからリリースされたQBアーロン・ロジャースが、スティーラーズを率いていく可能性はある。だが、NFL界がロジャースの決断――そこには他のチームからの関心も、引退の可能性も含まれる――を待っている間にも、スティーラーズはなじみのある選手をQBルームに加えている。
ルドルフは2018年ドラフト3巡目指名選手としてピッツバーグでキャリアを開始。丸1年をベン・ロスリスバーガーの後方で過ごした後、レギュラーシーズンに登場するようになった。いざ実戦に立つようになったときには、まさに火中に投じられており、乱戦となった2019年シーズンに、ピッツバーグはデブリン・ホッジスにも6回先発を任せている。
ピッツバーグで送った最初の4シーズンで、ルドルフは先発10試合を含む17試合に出場し、ロスリスバーガーの後継者たるポテンシャルを垣間見せることもあった。しかしながら、スティーラーズは次第に、ルドルフはその器というよりは、信頼できるバックアップだと判断するようになる。2023年シーズンのラスト3戦でチームの勝利を助け、一時は不可能と思われたプレーオフ進出まで導いたことで、その資質は証明された。
別々の道を歩み始めてから1年がたち、2024年の先発クオーターバックのいずれもがチームを離れた今、スティーラーズはルドルフの帰還を歓迎している。ルドルフが信頼できるバックアップとして控えることになるのはどのベテランなのかが、今後注目される。
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