「全力を尽くす」と意気込むカウボーイズ加入のRBウィリアムズとサンダース
2025年03月19日(水) 12:16
ダラス・カウボーイズはこのオフシーズンにリコ・ドウデルが退団したことを受け、フリーエージェントのジャボンテ・ウィリアムズとマイルズ・サンダースを獲得し、ランニングバック(RB)陣を一新した。
この2人は、不安定な2024年シーズンを送ったカウボーイズをともに立て直せると自信を見せている。
チーム公式サイトによれば、ウィリアムズは「可能性は無限大だ。マイルズのプレーはペンシルベニア州立大学時代から見てきたし、フィラデルフィア・イーグルス、そしてカロライナ・パンサーズでも注目していた」と話しているという。
「彼のプレーをずっとリスペクトしてきたし、一緒に競い合い、チームのために全力を尽くすのが楽しみだ」
2人はここ数年の低迷を振り払い、新天地での再起を期している。
ウィリアムズはデンバー・ブロンコスで過ごしたルーキーイヤーに903ヤードを記録し、将来を嘱望されたが、2022年に膝の大ケガを負った。その後、完全な回復には至らず、昨季はヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトン率いる攻撃システムに適応できず苦戦。139キャリーで513ヤードにとどまり、低調なシーズンとなった。
一方、サンダースはイーグルスでプレーしていた2022年にプロボウルに選出され、リーグ屈指のオフェンシブラインの助けもあり、1,269ヤードとタッチダウン11回を記録。しかし、その後にパンサーズと4年総額2,500万ドル(約37億4,000万円)の契約を結ぶも、思うような結果を残せず、2シーズンでわずか637ヤード、タッチダウン3回に終わっている。昨季の終盤にはローテーションから外れる場面も多かった。
「正しい決断をしたと思っている」とサンダースは語る。
「自分に合ったチームだし、コーチ(ブライアン・ショッテンハイマー)の方針にも満足している。少なくともアイデンティティの面では、自分が慣れ親しんできたものに近い。とにかく全力を尽くしてチームに貢献するのが楽しみだ」
ウィリアムズも、ショッテンハイマーHCのもとでチームの変革に関わりたいという思いから、カウボーイズを選んだと言う。
「とにかくチームの変革の一部になりたかった」とウィリアムズはコメント。
「ここではいろいろな変化が起きているし、ショッティの考え方も気に入っている。俺が行く先々でやってきたように、勝利とチャンピオンシップの文化を築く手助けをしたい。チームのために、やるべきことを全力でやるだけだ」
カウボーイズは昨季終盤に勢いを増し、リードバックとして1,079ヤードを記録したドウデルを引き留めることができず、彼はパンサーズと1年275万ドル(約4億1,131万円)の契約を結んだ。また、2024年にはトニー・ポラードをテネシー・タイタンズに高額契約で奪われている。この2年間でドウデルとポラードのコンビからウィリアムズとサンダースのデュオへと移行したことで、スピードと機動力の面では戦力が低下したとの見方もある。
カウボーイズは、経験とポテンシャルを兼ね備えながらも近年低迷していた2人の復活に賭けている。しかし、スピード不足は依然として懸念材料だ。ウィリアムズとサンダースとは低コストの1年契約を結んでいるため、この補強がドラフトでのランニングバック獲得を妨げることはない。今年のドラフトはこのポジションの層が厚く、中盤までに有望な選手を指名する可能性は十分にある。
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