パンサーズ、コマンダースの元HCリベラがカリフォルニア大学フットボールプログラムのGMに就任
2025年03月21日(金) 12:34
元NFLヘッドコーチ(HC)のロン・リベラが、母校カリフォルニア大学のフットボールプログラムのジェネラルマネジャー(GM)に正式に就任した。
リベラは先月、カリフォルニア大学への復帰を計画していると明かしており、現地20日(木)に開かれた大学理事会の承認を経て、正式に就任が決まった。
リベラは新設されたこの役職で、リッチ・ライオンズ学長の直属として活動する。一方、フットボールチームのヘッドコーチ(HC)ジャスティン・ウィルコックスは、引き続きアスレチックディレクターのジム・ノールトンの管轄下にあり、ノールトンもライオンズ学長に直属する体制が敷かれている。
リベラの役割は主に収益の創出および資金調達に特化しており、その報酬は民間からの寄付によって賄われている。
「フットボールプログラムは、本学および地域社会にとって不可欠な存在だ」とライオンズ学長は声明の中で述べている。
「そのため、カレッジ競技の環境が大きく変化する中、われわれはチームが高い成果を上げられるよう、必要な措置を講じている。ロンの卓越したフットボール知識と母校に対する深い情熱の組み合わせは、この新たな役割に最適だ。われわれのプログラムが本来持っている力を発揮するための、前例のない好機だと確信している」
リベラは1983年にカリフォルニア大学でオールアメリカンのラインバッカー(LB)に選ばれ、1984年のNFLドラフトでは2巡目でシカゴ・ベアーズから指名された。2年目にはスーパーボウル制覇を経験し、9年間にわたる選手キャリアを築いている。
カレッジフットボールでGM職に就任した著名人として、リベラは最新の例となる。ここ最近では、カリフォルニア大学のライバルであるスタンフォード大学が、元スタークオーターバック(QB)のアンドリュー・ラックを同様のポジションに採用。また、元NFL幹部のマイケル・ロンバルディはノースカロライナ大学でビル・ベリチックの下、同職に就いており、元シニアボウルディレクターのジム・ナギーもオクラホマ大学で同様の役割を担っている。
「母校に戻ってくることができて、本当に興奮している」とリベラは語った。
「カリフォルニア大学への愛と情熱はずっと変わっていないし、このフットボールプログラムの未来にこれ以上ないほどワクワクしている。ライオンズ学長と協力しながら、ジム・ノールトン、ジャスティン・ウィルコックス、そしてスタッフや選手たちとともに、チャンピオンシップを目指して取り組んでいきたい。この急速に変化するカレッジフットボール時代において、前を向いて突き進んでいく」
リベラは1997年にコーチとしてのキャリアをスタートさせ、その後カロライナ・パンサーズで9シーズン、ワシントン・コマンダースで4シーズンにわたりヘッドコーチを務めた。NFLでの通算成績は102勝103敗2分で、2013年と2015年にはAP通信年間最優秀コーチ賞を受賞している。
リベラはプレーオフに通算5回進出しており、2015年シーズンにはパンサーズをレギュラーシーズン15勝1敗の成績に導き、スーパーボウル進出を果たしたが、デンバー・ブロンコスに敗れている。
一方、ウィルコックスはカリフォルニア大学のゴールデンベアーズの指揮官として9年目のシーズンを迎える。通算成績は42勝50敗。昨季はACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)初年度で6勝7敗に終わり、LAボウルではネバダ大学ラスベガス校(UNLV)に敗れている。
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