疑惑が間違いであることを証明するとタイタンズ新加入のLTダン・ムーアJr.
2025年03月21日(金) 13:35
フリーエージェンシーの動きが活発に進む中で、純粋な驚きから思わず手を止めてしまうほどの動きは少なかったものの、その数少ない例の一つが、レフトタックル(LT)ダン・ムーアJr.の契約だった。
ピッツバーグ・スティーラーズでブラインドサイドを固める役割として先発していたムーアとテネシー・タイタンズが、4年8,200万ドル(122億5,207万円)、5,000万ドル(約74億6,853万円)保証という大型契約を交わした。この動きはすぐに、フリーエージェンシーにおいて最もリスクの高いものと見られている。
2024年シーズンに『PFF』のグレードでキャリアハイにあたる67.2をマークし、『NFL.com』のトップ101フリーエージェントリストで51位だったムーア。そのムーアがフリーエージェンシーで注目されることになるとは、ほとんどの人々が予想していなかあった。
しかし、テネシーの幸運の女神は4年目のプロにほほえんだ。ムーアは今、批判的な意見が間違いであり、タイタンズと、そして何より重要なことに、自分自身が正しかったことを証明する準備を整えている。
チームのウェブサイトの記者であるジム・ワイアットによれば、ムーアは現地20日(木)に、「当然だけど、俺は予想を超えたい」とコメントしたという。
「だけど、それは単純にチームが正しいって証明するだけじゃなく、俺自身が正しいと証明することでもある。他の誰が俺にかける期待よりも、俺自身の期待が高いと感じている。俺の期待に沿うことで、俺はチームの期待を越えられると思う」
AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区に所属するタイタンズは、昨シーズンにリーグ最下位となる惨憺(さんたん)たるシーズンを過ごしたことで、来たる2025年NFLドラフトの全体1位指名権を保有している。
いまだ定まっていない先発クオーターバックの前に安定したオフェンシブラインを敷くことが、ムーアの狙いだ。
昨シーズンの第1週に先発したウィル・レビスはチームに戻ってくるものの、タイタンズがトップピックを有しているため、その未来は定かではない。
とは言え、ムーアの加入は、すでに2024年のドラフト1巡目選手であるオフェンシブタックル(OT)J.C.レイサムに影響を与えている。レイサムは今後ライトタックルへ移り、ムーアが左サイドに構えることになる。ムーアの隣に並ぶレフトガード(LG)は、こちらもタイタンズの1巡目指名選手であるピーター・スコロンスキー。ロイド・クシェンベリーがセンターに立ち、フリーエージェントで加入したベテランのケビン・ザイトラーがライトガード(RG)の役割を担う。
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