49ersの“実績のあるシステム”への参加を心待ちにするQBジョーンズ
2025年03月24日(月) 09:11
有望なルーキーシーズンを過ごすも、その後の3シーズンにわたってニューイングランド・ペイトリオッツとジャクソンビル・ジャガーズで苦戦してきたクオーターバック(QB)マック・ジョーンズは、新たなスタートを切る準備ができている。
先週、フリーエージェント(FA)としてサンフランシスコ・49ersと契約したジョーンズは、NFLキャリアをどこで続けるかという選択肢と向き合う中で、自身が生かせるような勝利の文化がすでに築かれている49ersに加入するために西へ向かうことを決意したと語った。
チーム公式サイトによると、ジョーンズは「ここには素晴らしい人がたくさんいるし、勝者も多い気がする。つまり、勝者に囲まれた環境に身を置きたかったんだ」と話したという。
ジョーンズはキャリアの大半で、一貫した勝利を収めることができていない。ルーキーシーズンにはペイトリオッツを10勝7敗の成績でプレーオフ進出に導いたが、次の2シーズンでは勢いを失い、負け越した。ジョーンズは2022年から2023年にかけて先発した試合で8勝17敗という成績に終わり、ベンチに下げられた状態でペイトリオッツでのキャリアを終えている。その後はジャガーズにトレードされ、トレバー・ローレンスが負傷した際に再び先発を任されたものの、2勝5敗と再び苦戦を強いられた。
ジョーンズは、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンの下で2度スーパーボウルに出場し、若きフランチャイズQBブロック・パーディーを擁している49ersへの加入を、“実績のあるシステム”で学び、成長できる機会だと捉えている。
「ブロックとのことは個人的に知っていて、彼がNFLで素晴らしい仕事をしていることも、素晴らしいフットボールをプレーしてきたことも知っているから、実際に試合の映像とかを通じて遠くから彼のことを見てきたし、彼から学んでスポンジのように吸収したいと思っている」と明かしたジョーンズはこう続けた。
「それから、カイルとその経歴は言うまでもないことだ。彼はNFLで素晴らしい仕事をしてきたし、毎年結果を出し続けている。俺はそういう環境に身を置きたいと思っている」
ジョーンズとパーディーのつながりは、大学から勧誘されていた時期にまでさかのぼるが、ジョーンズはNFLで驚異的なキャリアを築いてきた若きQBの考えを学ぶことに強い興味を持っている。プロとしての3年間で、パーディーはチームを2度NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームとスーパーボウル進出に導き、現在は新たな契約を結んでリーグで最も高給取りの選手の1人になる可能性を秘めている。ジョーンズにとって、パーディーがいる環境は理想的であり、QBルームで共に過ごすには最適な人物だ。
「実は、彼は昨オフシーズンにジャクソンビルでトレーニングしていたんだ」とジョーンズはつけ加えている。
「一緒にたくさん良い投球練習をした。彼は素晴らしい仕事をしているし、ものすごく懸命に取り組んでいる。とても理知的な人だって言えるし、俺は彼から学びたいと思っている。彼と一緒にいるだけで、全員がレベルアップするのが分かる」
「もし彼の手助けができるなら喜んでするけど、それと同時に俺は学ぶためにここにいる」
ジョーンズは新たなチームに勝利の文化があると見ているが、49ersの直近のシーズンはそれ以前の成功とは程遠いものだった。負傷者が相次ぎ、6勝11敗という成績に終わった49ersは、そうした結果を過去のものとし、ポストシーズンに返り咲くことに集中するだろう。
ジョーンズは新たなチームと自身のキャリアの復活が同時に実現することを願っている。
【RA】