パンサーズよりペイトリオッツを優先したことについて、「自分を最も必要とし、優先してくれたから」とDTミルトン・ウィリアムズ
2025年03月22日(土) 18:16
フリーエージェントの交渉初日、ディフェンシブタックル(DT)の目玉であるミルトン・ウィリアムズの行き先について、うわさが飛び交った。元フィラデルフィア・イーグルスのインテリアラッシャーに熱を上げていたのはカロライナ・パンサーズだった。しかし、最後に彼をさらっていったのはニューイングランド・ペイトリオッツだった。
現地21日(金)の『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』のインタビューで、ウィリアムズは交渉プロセスのやりとりを詳しく話している。
「代理人が電話に出ていて、俺はその部屋の中にいたんだ」と彼は振り返った。「彼らは電話でチームたちと話していて、チームたちが新しい契約を示してきた。いろいろなことが起きていて、展開はあっという間だった。カロライナのことを聞かされて、俺は“そうか、これがベストなオファーみたいだから、そこへ行くことになるんだろうな”と思っていた。そうしたらその直後にニューイングランドが加わって、“うちならこんな感じだけど”って出してきたんだ。カロライナは数字が高すぎると感じたから、元の条件を維持した。ニューイングランドが加わったら、そこまで(終わり)だったよ。彼らは俺を最も必要としてくれて、俺を優先してくれたんだ。だから俺も彼らを優先した」
ペイトリオッツにはパンサーズのオファーを上回ることができる十分な資金があった。最終的に彼らは5,100万ドル(約76億1,558万円)をフル保証する4年1億400万ドル(約155億2,980万円)でスーパーボウルチャンピオンとの契約を確保した。
これから全盛期に入ろうとしている強力なパスラッシャーが市場に出ることはまれだ。そのため、これまでずっとローテーション的役割を務めてきたウィリアムズといえども引く手あまただったのは驚きではない。特に、チーム側に資金があり、入手可能なフリーエージェントがわずかしかいない中ではなおさらだ。
ウィリアムズはヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルのニューイングランドでの初めてのオフシーズンで、チームの中心的選手となる。
「彼らは腕を広げて俺を歓迎してくれた」と彼はフォックスボロのカルチャーについて話した。「先週末にちょっと行ってきたばかりでね。契約にサインして、スタッフとあいさつして、建物内を見学してきた。すごく楽しみだよ。ブラベルコーチは、彼らのディフェンスでどうやって俺を使うつもりかってことについて熱心に話してくれた。それと、フリーエージェンシーでディフェンスの全レベルに対応できる人が欲しいんだってことも熱弁していたよ。ここ数年のニューイングランドにあったカルチャーを、これから入団する俺たちに変えてほしいと思っている。彼は間違いなくそのために正しい人たちを選んだと思うよ」
ペイトリオッツはコーナーバック(CB)カールトン・デービス、アウトサイドラインバッカー(OLB)ハロルド・ランドリー、ラインバッカー(LB)ロバート・スピレインを獲得するなど、チームを改造するために大金を払った。ここからはウィリアムズと残りのメンバーが、その投資に値することを証明する番だ。
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