WRクックスが2014年にドラフト指名された古巣セインツに帰還
2025年03月22日(土) 16:30
ブランディン・クックスはすべてが始まった場所に戻ろうとしている。
NFLキャリア11年のベテランワイドレシーバー(WR)がニューオーリンズ・セインツと契約すると、現地21日(金)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロとトム・ペリセロが伝えた。それは、2014年ドラフトの全体20位でクックスを指名したチームだ。クックスは2年契約でプレーするとセインツは発表した。
この契約が意義深いのにはいくつか理由がある。それはクックスが2016年を最後にプレーしていないセインツに戻るということであり、またこれは彼がフリーエージェンシーを通じてチームに加入するキャリア初の出来事でもあるからだ。
プロでのクックスの旅路はトレードの多い道のりだった。ニューオーリンズの希望の星としてスタートし、最初の3シーズンで1,100レシーブヤード超えを2回記録。その後セインツからニューイングランド・ペイトリオッツにトレードされると、第52回スーパーボウルへの過程において重要な役割を果たしている。ペイトリオッツはその後、彼をロサンゼルス・ラムズにトレード。そこでクックスはQBジャレッド・ゴフからのパスを受け、2018年シーズンにラムズがスーパーボウルへと至る道のりに貢献した(試合は前所属チームのペイトリオッツに敗北)。2020年にラムズはクックスをヒューストン・テキサンズにトレードに出し、そこで彼は最後の1,000レシーブヤードを2回残した。最後にこうしたシーズンを過ごした時のクオーターバックがデイビス・ミルズとタイロッド・テイラーだったことを考えると、これはより印象的な成果といえる。
ここ2シーズンはダラス・カウボーイズの一員として、WRシーディー・ラムの横でセカンダリー的な役目を務め、トータルでキャッチ80回、916ヤード、タッチダウン11回という成績だった。31歳という年齢でクックスはキャリアで初めてオープン市場に登場し、NFLでの円環を完成させる場所に戻ってきた。
クックスのキャリアを通して、チームたちはいつも彼を自分たちのオフェンスにおけるミッシングピースと捉え、彼を手に入れるために資産を動かしてきた。だが今回のクックスは、新しいアイデンティティーを獲得した。
セインツは実力の確かなレシーバーを必要としており、以前と同じレートで数字を生むことはないかもしれないとはいえ、クックスの入団はニューオーリンズで歓迎されるはずだ。近年のセインツはレシーバーのケガに泣かされてきたため、これまでの11シーズンすべてで2桁の出場試合数をマークしている選手の加入を大いに喜んでいることだろう。
2年契約ということは、クックスの曲がりくねったNFLの旅において、ここが彼にふさわしい最後の目的地となるかもしれない。キャリアを始めた時と同じユニホームを着て、秋と冬にルートを走るクックスを見てから、どのくらいの力が残されているのかを判断しよう。
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