QBロジャースのスティーラーズ加入の可能性に対する発言を釈明するDEヘイワード
2025年03月27日(木) 14:24
ピッツバーグ・スティーラーズのディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワードは先日、自身のポッドキャストで、もしクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースを勧誘するならどんな言葉をかけるとかと問われ、「スティーラーズの一員になりたいのか、そうじゃないのか。ただそれだけだ。俺が勧誘するとしたら、そう言う」と答えた。この発言について、ヘイワードは文脈が無視されて誤解を招いたと主張している。
現地26日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』の『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』に出演したヘイワードは、自身の発言について釈明した。発言の真意は、暗闇の中で瞑想するロジャースを追いかけてでも、スティーラーズの一員になってもらいたいか、という質問に答えたものだったと説明。そのうえで、4度の MVP受賞を誇るロジャースがブラックとゴールドのユニフォームを着るならぜひともその姿を見てみたいと語った。
「そう、文脈が無視されていたんだ。俺の視点では、“アーロン・ロジャースを勧誘するために暗闇での瞑想にまで付き合うか?”と聞かれた。だから“そこまではしない”と答えただけさ」とヘイワードは話している。
「俺の売り込みはシンプルだ。スティーラーズになりたいなら、なればいい。ロジャースが嫌いなわけでも、獲得に反対しているわけでもない。今のチーム状況を見れば、アーロン・ロジャースのような選手が加わるのは最高にクールなことだと思っている。でも、それを実現させるのは俺の役目じゃない。最終的に決めるのは彼自身だ」
ロジャースは先週にスティーラーズの施設を訪れたが、現時点で契約には至っていない。ここ5日間で、ニューヨーク・ジャイアンツがジェイミス・ウィンストンとラッセル・ウィルソンと契約し、ミネソタ・バイキングスも今はニューヨーク・ジェッツの元QBの獲得に動くつもりはないことを公表。ロジャースにとって、スティーラーズ以外の移籍先はほとんど残されていない状況だ。
ヘイワードは、ロジャースがスティーラーズの施設を訪れた際に顔を合わせておらず、これまでの過程でも一切連絡を取っていないと明かした。
「彼とは何のやり取りもしていない」と述べたヘイワードは、さらにこう続けた。
「彼が施設に来た日、俺はストレングスコーチたちと一緒にいた。たぶんチームは、彼とゆっくり話せるように他の人を施設から遠ざけていたんだろう。でも、仮に会っていたとして、俺が彼に言うことは一つだけ。ピッツバーグ・スティーラーズに来るなら、目標は勝つことだ。ここ最近は思うような結果を残せていないけど、ロンバルディトロフィーを掲げて、7つ目をピッツバーグにもたらすという目標は変わっていない。ニューヨークの華やかさなんてどうでもいい。大事なのは、毎日フットボールに真剣に向き合い、互いに競い合いながら、そこから先へ進んでいくことだ」
ここ3シーズン連続でプレーオフを逃しているロジャースにとって、スティーラーズは出場の障壁が少なく、再びポストシーズンを狙うには理想的な環境と言える。引退する予定がないと仮定すれば、スティーラーズは依然として最有力候補だろう。
問題は、この状況がどれだけ長引くかだ。
ヘイワードは、個人的には期限を設ける必要はないとしながらも、シーズン開幕前にチーム内で良好な関係を築くことの重要性を強調した。
「ありがたいことに、俺は(ヘッドコーチ/HC)マイク・トムリンでもなければ(ジェネラルマネジャー/GM)オマー・カーンでもない。決断を下すのは彼らの仕事だ」とヘイワードは語った。
「理想を言えばドラフトまでに決まってほしいけど、たとえそうならなくても、できればシーズンが始まる前には決着していてほしい。それだけが気がかりだ。チームにはいろいろな可能性があるし、仲間を知ることが大事だ。ワイドレシーバー陣にはD.K.メットカーフ、ジョージ・ピケンズ、パット・フリーアムス、コナー・ヘイワード、ジェイレン・ウォーレンが加わった。どんなクオーターバックでも、彼らと一緒になれば関係性を築きたいと思うはずだ。だからこそ、早ければ早いほどいい」
とはいえ、ロジャースはいつも通り決断を急ぐ様子はない。ヘッドコーチが続投するチームのオフシーズンワークアウトが始まるのは4月21日(月)以降。それまでは十分な猶予があり、理論上も実質的にも、ロジャースが何かを失うような状況にはまだない。
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