タイタンズが2025年シーズンのホームユニフォームに“タイタンズブルー”を採用
2025年03月28日(金) 12:00
テネシー・タイタンズは2025年シーズンに向けて装いを新たにする。
現地27日(木)、チームは今季のホームゲームで着用するジャージを、これまでのネイビーから、地元で“タイタンズブルー”として親しまれてきたライトブルーに変更すると発表した。
タイタンズの社長を務めるバーク・ニヒルは声明で次のように述べている。
「ファンの声に耳を傾けてきた。フィールド上でひときわ目立つこの色によって、自分たちのチームであるタイタンズを象徴してほしいという強い要望がある。1960年にヒューストンで始まり、メンフィス、ヴァンダービルト、そして日産スタジアムへと歩んできたこのチームは、常にこの色と共にあった」
「今年はそのカラーを前面に押し出し、タイタンズブルーをホーム用のメインカラーとして採用する。現時点での計画では、今季のすべてのホームゲームでタイタンズブルーを着用する予定だ」
「2025年シーズンに向けてサイズ確認」
このようなアイデンティティの移行は、フランチャイズにとって初めてのことではない。1999年にタイタンズとして生まれ変わった際、チームはネイビーとホワイトを基調にライトブルーのアクセントを加えたユニフォームに変更。その後、NFL全体で3種類目のジャージの導入が進んだ2000年代初頭にはライトブルーのトップスを採用し、2003年にはファンの間で最も人気のあるデザインとなった。
ネイビーのトップスの色を反転させたそのライトブルーのジャージは、2008年シーズンにメインユニフォームとして正式に採用された。その年はクオーターバック(QB)ケリー・コリンズがチームを13勝3敗の好成績に導き、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)第1シードを獲得したシーズンでもある。以後2015年まで、ライトブルーはタイタンズの象徴として親しまれ続けた。とりわけ、ランニングバック(RB)クリス・ジョンソンがライトブルーのジャージに同色のパンツと合わせて躍進した姿は、今も多くのファンの記憶に刻まれている。
この色はチームが成功を収めた時代の象徴として、タイタンズファンにとって特別な意味を持つ。2018年にユニフォームを大幅に刷新した際も、チームはライトブルーのジャージをオルタネート(代替)ユニフォームとしてラインナップに残し、組み合わせ可能なパンツも用意することで選択肢の幅を広げた。
この色とのより強い結びつきは、ヒューストン・オイラーズ時代のルーツに由来していると言える。パウダーブルーは30年以上にわたりオイラーズのチームカラーとして使用され続け、テキサスを本拠としていた時代のユニフォーム全体に取り入れられていた。1997年のテネシー移転後も継承されている。前述のジョンソンは、2009年シーズンにAFL設立50周年を記念して復活したパウダーブルーのスローバックユニフォームを着用して、2,006ヤードを記録。パウダーブルーのヘルメットと一体となったその姿は、今なお語り継がれている。
ライトブルーの採用は、タイタンズの歴史そのものに深く根差している。ディフェンシブエンド(DE)ジェフリー・シモンズ、RBトニー・ポラード、そして屈強なノーズタックル(NT)トゥボンドレ・スウェットといった選手たちが現在のユニフォーム姿でフィールドに立つ姿にファンは見慣れているかもしれないが、より人気のあるこの色をメインに据える判断は極めて理にかなっている。ネイビーは引き続きヘルメットなどに使われるものの、少なくとも当面の間、チームの名を冠したライトブルーがタイタンズの象徴となる。
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