ジャイアンツに加入したQBウィルソン、「先発になることを期待」
2025年03月27日(木) 16:23
ラッセル・ウィルソンは2年連続で経験豊富な先発クオーターバック(QB)を求めているチームと1年契約を締結した。
ドラフト全体3位指名権を持つニューヨーク・ジャイアンツが4月のドラフトでどのような動きに出たとしても、ウィルソンは2025年に自身が先発を務めることを期待している。
現地26日(水)、ウィルソンは入団記者会見中に『Zoom(ズーム)』を介して「ああ、先発になることを期待している。毎日ここに来て全力で臨む準備はできている」と語った。
「俺が率いるべきだ。このチームはあらゆる面でチームを率いる存在を求めていると思う。プロセス、オフシーズン、シーズン中、習慣、思考プロセス、素晴らしい勝利の文化の作り方、それを継続的に構築する方法、得意なことや継続してやっていく必要があることをもとに構築する方法という点に関してね」
「だから、自分にとって重要なのは、キャリア14年目にして素晴らしいグループを率いることだと思うし、みんなは本当に大きな希望や目標、夢、願望を抱いていて、同じ目標を共有している。ものすごく才能のある選手たちと一緒に過ごせるということが、一番大事な部分だと思う」
ウィルソンが実績のあるベテラン選手としてジャイアンツの一員となり、特にクオーターバック陣に指導が必要なチームでリーダーとして振る舞うことを楽しみにしているのは明らかだ。チームメイトがウィルソンを受け入れるかどうかは時が経てば分かるが、常に楽観的なウィルソンは水曜日にかなり明確に自身の計画を説明し、ジャイアンツが今オフシーズンに引き続きQB陣の改変を行う可能性が高いという事実に触れることも辞さなかった。
ウィルソンはジャイアンツがドラフトでクオーターバックを指名する可能性について質問された際に「いいか、最近はどのNFLチームも2人か3人のクオーターバックを抱えていて、3人いるのが一般的になっている。うちのチームには今、トミー・デヴィートとジェイミス(ウィンストン)と自分がいて、俺たちは仕事を始めるのをただただ楽しみにしている」と答えている。
「プロスポーツの素晴らしいところは、常に変化や動きなどがあることだ。クオーターバックをドラフトで獲得した場合、俺たちはその選手が全力を尽くして試合に臨む準備を整え、メンタル面でも準備を整えることができるようにするだろう。でも、俺にとって大事なのは勝利へのプロセスだ。俺は勝つことや、ニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバックとして勝利に貢献するためにできること、チームを導くために全力を尽くすことに集中している」
「俺はワクワクしているんだ。このゲームでは、いろんなことを経験し、乗り越えてきたという点で、多くのことに恵まれてきた。素晴らしい瞬間もあれば、厳しい瞬間もあったけど、白線の内側は俺が一番好きな場所だ。だから、それをまた経験できることや、ニューヨーク・ジャイアンツのジャージーを着ることにワクワクしている」
ウィルソンがジャイアンツと契約するまでには、通常よりも長い時間がかかった。実際、ウィルソンは今オフシーズンにビッグブルーに加わった2人目のクオーターバックとなっており、ウィルソンの前にはウィンストンが契約を締結している。契約が遅れた理由を尋ねられると、多くの人がフリーエージェント(FA)のQBアーロン・ロジャースの名前を挙げるだろう。ちなみに、ジャイアンツの愛称である“ビッグブルー”はウィルソンの新しいキャッチフレーズの一部となっているようだ。
「行け、ビッグブルー」
"Go Big Blue" 👏
–@DangeRussWilson pic.twitter.com/6spm0StR0l
— New York Giants (@Giants) March 26, 2025
ウィルソンはロジャースを獲得できなかったチームの代替策として見られていた。しかし、それについて尋ねられた際に気にとめていない様子を見せたウィルソンは、次のように話している。
「それについてはそうだな、まず、アーロン・ロジャースは素晴らしいフットボール選手だ。彼はこのリーグで驚くべきことをいくつも成し遂げてきた。俺も、幸運なことに素晴らしいことをいくつか達成することができた。実際に俺が集中しているのは、今この瞬間と、自分たちがここで何ができるかということだ。それこそ契約してからずっと集中していることだし、その過程で自分を信じ続けてくれる場所を見つけることもある」
「もちろん、ニューヨークはプレーするのにエキサイティングな場所だし、勝利を求め、勝つ方法を知っていて、勝利を経験したことがある場所だ。俺にとって大事なのは、自分が知っていることや経験、タッチダウン、勝利だけじゃなくて、ゲームに対する愛や情熱もロッカールームに持ち込むことだ。それが楽しみだし、それは特別なことになるだろう。俺たちはそれに向かって努力し、やり遂げなきゃいけない」
ウィルソンにはジャイアンツの本拠地であるメットライフ・スタジアムでプレーした経験があり、メットライフ・スタジアムで実施された第48回スーパーボウルでシアトル・シーホークスのクオーターバックとして強豪のデンバー・ブロンコスを圧倒したこともある。ウィルソンは「毎日、全身全霊を注いできたゲームにおいて最も印象的な思い出のいくつかはまさにこのスタジアムでできた」と話している。ジャイアンツと契約したウィルソンは、2025年にニューヨークでさらに多くの思い出を作ることを目指すだろう。
しかし、ウィルソンの契約期間は1年だけだ。ピッツバーグ・スティーラーズに所属していた昨年と同様に、ウィルソンはQBポジションに安定性と予測可能性を求めるチームに加わった。しかし、スティーラーズ時代とは異なり、2024年に解雇を免れたブライアン・ダボールHC(ヘッドコーチ)がその地位を守るのに貢献する役割も担うことになる。
ジャイアンツは即座に結果を出さなければならない。そうでなければ、勝つことができない選手に多くの機会が与えられないリーグにおいて、残念な結末を迎えることになるだろう。ウィルソンがこの1年で証明したことがあるとすれば、それは新しいプログラムに適応し、オファーを引き寄せるのに十分なパフォーマンスを発揮できるということだ。ウィルソンは3年で3つ目のチームでも同じことを成し遂げたいと望んでいる。
「@DangeRussWilsonをニューヨークで歓迎」
giving @DangeRussWilson a New York welcome 🤝 pic.twitter.com/bQSSEsc0hA
— NEW YORK KNICKS (@nyknicks) March 27, 2025
【RA】