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RBホールは「良い状態」も、ジェッツは3人のRBを起用する方針とグレンHC

2025年04月08日(火) 09:24


ニューヨーク・ジェッツのブリース・ホール【AP Photo/Adam Hunger】

ランニングバック(RB)ブリース・ホールがニューヨーク・ジェッツのランプレーの大半を担う状態は終わりに近づいているようだ。

ヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンは先週にNFLの年次リーグミーティングの場で、ホールとブレーロン・アレン、アイザイア・デイビスの3人を交代で起用する方針を好んでいると述べた。

『ESPN』のリッチ・シミニによると、グレンHCは「メンタル的には(ホールが)良い状態にあると思うが、うちには3人のランニングバックがいるから、私たちはそれを最大限に活用していくつもりだ」と語り、こう続けたという。

「彼らは皆、大柄で、走ることができ、激しく、フィジカルな選手だ」

「だから、選手たちが実際にどのように動くのかを確かめる機会を得られたら、どの選手もこのオフェンスのやり方に満足するだろうし、彼もそのうちの1人になるだろう」

ホールはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂によってルーキーシーズンを早々に終えたが、直近の2年間では200回以上のキャリーを記録している。とはいえ、ダイナミックなホールの効率性はシーズンを重ねるごとに低下しており、ケガで短縮されたルーキーシーズンにキャリー平均5.8ヤードを稼いでいたのに対し、2023年は4.5ヤード、2024年は4.2ヤードにとどまった。グレンHCはタッチ数を減らすことによってその数字を改善することを目指している可能性が高い。

グレンHCと新攻撃コーディネーター(OC)タナー・エングストランドはデトロイト・ライオンズで、双頭の怪物がいることの利点を実際に目の当たりにしていた。ホールと同様にダイナミックで万能なジャーマイア・ギブスはより多くの仕事を担うこともできたが、屈強なデビッド・モンゴメリーと役割を分担することで、両選手ともに疲弊することなく、ディフェンスを圧倒することができていた。

自身の仕事量が減らされるアイデアにホールがどう反応するかは注目されるだろう。かつてドラフト2巡目指名を受けたホールは契約最終年を迎えている。ホールはキャリー数を減らすことが生産性の向上につながるという考えを拒絶するのだろうか。それとも、新ヘッドコーチに従うのだろうか。シーズン序盤に思い通りにいかなければ、ホールは多くの仕事量が保証される移籍先を求めてトレードを要求するかもしれない。

ホールとオフェンスの他のメンバーは、現地7日(月)に始まる自主参加のオフシーズンプログラムを通じて、グレンHCとエングストランドOCの計画を初めて目にする予定だ。このプログラムは主にミーティングとワークアウトで構成されている。

【RA】