ライオンズCBアーノルド、故CBカイリー・ジャクソンへの敬意を表して背番号を変更
2025年04月16日(水) 10:37
デトロイト・ライオンズのコーナーバック(CB)テリオン・アーノルドにとって、NFLで2年目のシーズンは、フィールド上を越えて特別な意味を持つ1年となる。
アーノルドは今季、背番号を0から6に変更した。これは、2024年7月に交通事故で命を落とした元チームメイト、CBカイリー・ジャクソンへの敬意を表したものだ。事故ではジャクソンの高校時代のチームメイト2人も亡くなっている。アラバマ大学でもプレーしたジャクソンは、2024年ドラフトでミネソタ・バイキングスに4巡目で指名されていた。
同年にドラフトされたアーノルドは、世界中のフットボールファンの記憶にジャクソンの存在を刻みたいという思いから、背番号の変更を決意した。
「彼は真の競争者、究極のコンペティターだった」とアーノルドは、アラバマ大学のライアン・ウィリアムズとジェイレン・ムバックがホストを務める『New Wave Podcast(ニュー・ウェイブ・ポッドキャスト)』に出演した際に語っている。
「ユニフォームを見た時に、“俺は6番を着ている。仲間が俺を通して生きているんだ”と思える。それが自分にとってのモチベーションになる」
アーノルドとジャクソンはアラバマ大学で2シーズンにわたりチームメイトだった。ジャクソンはその後、最終学年を過ごすためにオレゴン大学へ転校。大学最後の年こそ別々の道を歩んだが、2人はそろって2024年ドラフトでプロ入りを果たした。アーノルドはライオンズから全体24位で、ジャクソンはバイキングスから108位で指名されている。
アーノルドは、全力でフットボールに向き合っていたジャクソンの姿勢を、次の世代にも伝えていきたいと願っている。
「彼の弟がスクリーンやカメラを通して、“兄貴のために6番を着てくれているんだ”と思えるようになる。それってすごいことじゃないか」とアーノルドは言う。
「彼の家族と話して、お父さんやお母さんにも伝えたいんだ。テリオンはカイリーのことを決して忘れていないって」
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