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長年カウボーイズで活躍したLTタイロン・スミスが14シーズンのキャリアに幕

2025年04月16日(水) 09:43


ニューヨーク・ジェッツのタイロン・スミス【AP Photo/Adam Hunger, File】

かつてダラス・カウボーイズの主力選手として活躍していたレフトタックル(LT)タイロン・スミスが引退するためにダラスに戻ってくる。

現地15日(火)、スミスが1日限りの契約を結び、カウボーイズの一員として引退する予定だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話をもとに報道。その後、カウボーイズはスミスの今後に関する記者会見を水曜日に開くことを発表した。

オールプロに5回(ファーストチームに2回)、プロボウルに8回選出された経歴を持つスミスは、カウボーイズで13シーズンにわたり、オフェンシブラインの左側で不動の存在として活躍してきた。最後のシーズンとなった2024年は、ニューヨーク・ジェッツで10試合に出場している。

2011年ドラフト1巡目指名を受けたスミスは、最初の1シーズンでライトタックル(RT)としてプレーした後、元クオーターバック(QB)トニー・ロモのブラインドサイドを守るポジションに移行。それ以降、ダック・プレスコットをはじめとし、ダラスでの13シーズンで共に先発出場した他の8人のクオーターバックを守り続けた。

同じく引退したザック・マーティンやトラビス・フレデリックらと共に、素晴らしいオフェンシブラインを形成していたスミス。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、堅固なレフトタックルとしてスミスが許したサック数は14シーズンで39回だったという。ルーキーシーズンにライトタックルとして8回のサックを許した後は、いずれのシーズンも5回を上回ることはなく、400回以上のスナップに参加してサックを1回しか許さなかったシーズンは4回あった。

大柄の選手にはよくあることだが、スミスはケガによる影響を大きく受けてきた。過去5シーズンでは44試合を欠場しており、全試合に出場したのは2015年が最後だった。

2010年代オールディケイドチームにも選ばれたスミスは、すべてが始まった場所であるダラスに戻り、カウボーイズのユニフォームに袖を通して伝説的なキャリアに幕を閉じる。

【RA】