ダーノルドが先発QBになるのかという質問は「おかしい」とシーホークスHCマクドナルド
2025年06月05日(木) 09:14
まだ星条旗制定記念日(6月14日)すら迎えていないにもかかわらず、シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルドは早くもクオーターバック(QB)サム・ダーノルドの先発の座に関する質問を受けている。
現地3日(火)に臨んだ『Seattle Sports 710 AM(シアトル・スポーツ710AM)』のインタビューで、マクドナルドHCはケガ以外の理由でダーノルドがシーズン第1週の先発から外れる可能性はあるかと尋ねられた。
マクドナルドHCはその質問に少し首を振りながら「いや、皆さんおかしい」と返答。
「そういう質問しなければならない状況は尊重しているが、とにかくおかしい質問だ。そんなことは起こらない。サムはうちの先発クオーターバックだ。私たちは彼のことが大好きだし、彼は素晴らしい仕事をしている」
ダーノルドがメディアに公開されたOTA(チーム合同練習)で不安定なパフォーマンスを見せていたと報じられた翌日に、マクドナルドHCは質問を受けた。
マクドナルドHCはダーノルドにいくつかミスがあったことを認めつつも、それを乗り越えて立て直した点を強調。また、現在はそうしたミスをしてもよい時期であり、シーズン開幕前に修正するための期間だとつけ加えた。
マクドナルドHCはオフシーズンの練習について皮肉を交えつつ、「たった1回の悪いスローや判断ミスで史上最悪の選手なんてことになったらたまったもんじゃない」と述べている。
「そんなことを目指しているわけじゃない。選手たちには正しい方法で準備してもらい、練習場に出たら思い切ってプレーしてほしいと思っている。修正はその後にすればいい。時間はある。まだ6月3日だ。練習機会はたくさんあるし、問題は解決するつもりだ。サムは昨日、素晴らしいパスをたくさん投げていたし、練習の出だしではサード・アンド・ゴールの場面で守備陣を切り裂いていた。だからまあ、ちょっと奇妙な質問だと思う」
ダーノルドが再構築されたシーホークス攻撃陣で先発を務めることについては、もっともな懸念点が数多く存在する。しかし、1回のOTAセッションで不調だったからといって、ダーノルドがシーズン第1週の先発であるという明確な事実が変わることはない。ドリュー・ロックは昨年、ニューヨーク・ジャイアンツでバックアップであることを示した。そして、メディアに公開されたOTAで3番手QBとして起用された新人ジェイレン・ミルローは、ダーノルドと争うにはまだ時間がかかる。
マクドナルドHCが現時点で誰が先発クオーターバックになるのかという質問をあざ笑うのは当然だと言えよう。むしろ、新攻撃コーディネーター(OC)クリント・クビアック率いるオフェンスがダーノルドのミスを今のうちに修正し、昨シーズン終盤のようにミスが重ならないようにするためにどのような計画を立てているかの方が重要な疑問だ。
【RA】