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今季は爆発的なランを狙うファルコンズRBロビンソン、「60ヤード、50ヤードを稼ぐ」

2025年06月05日(木) 10:12


アトランタ・ファルコンズのビジャン・ロビンソン【AP Photo/Danny Karnik】

ペレグリン・ファルコン(ハヤブサ)は時速320kmを超えるスピードで飛ぶ世界最速の鳥だ。ランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンは2025年にそんなファルコンのような存在を目指している。

「もう30ヤードのランとか、そういうのは終わりにしたい」とアトランタ・ファルコンズのロビンソンはチームの公式サイトで次のように語った。

「これからは60ヤード、50ヤードを稼ぐ。だから、爆発力を高めるトレーニングをたくさん取り入れているし、100ヤードのスプリントのような走り込みも増やしている。神のご加護のもと、試合でそういう場面が訪れた時に備えて準備を整えている」

ロビンソンは2年目となる2024年シーズンにプロボウルに選出され、304回のキャリーで1,456ヤード、タッチダウン14回を記録した。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』によれば、スクリメージヤードではNFL全体で4位となる1,887ヤードを積み上げ、相手ディフェンスに強いたミスタックル数でも4位の70回を記録している。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』では、10ヤード以上のランプレーを爆発的なランと定義している。ロビンソンは昨季、その定義に該当するランを34回記録し、ランニングバック中4位タイにつけた。しかし、シーズンを通じての最長ランは37ヤード止まり。デリック・ヘンリー、セイクワン・バークリー、ジャーマイア・ギブス、ジョナサン・テイラーらは、いずれも70ヤード以上のランを記録している。

ロビンソンは、10ヤードのゲインを50ヤードのランに変えるための練習を続けている。

「毎日欠かさず取り組んでいる」とロビンソンは語った。

「もちろん、爆発的なプレーは常に狙っている。オフェンスには、それを生み出すための要素をたくさん加えた。そして自分にとっては、たった1人のディフェンダーを交わせるかどうかだ。だから今年のオフシーズンはずっと、タックルを狙ってくる選手を見極めて、振り切る動きに取り組んできた」

2024年にバークリーは伝説的とも言える爆発力を発揮したシーズンを送った。接戦の場面でビッグゲインから一気にエンドゾーンへ駆け抜け、試合を決める場面も幾度となく見られた。オフェンス部門年間最優秀選手賞に輝いたバークリーは、40ヤード超のランをリーグ最多となる7回記録。2,000ヤード超えも達成した。

「みんなああいう結果を求めている。セイクワンみたいな爆発的なシーズンを、自分も送りたいと誰もが思っている」とロビンソンは言う。

「このオフシーズンはそれに向けてたくさん取り組んできた。あとはシーズンが始まったらその成果を発揮して、正しい形で結果を出すだけだ」

ファルコンズのブロッキングが改善されれば、ロビンソンにとってさらなる飛躍の後押しとなる可能性がある。バークリーはリーグ屈指と言われるイーグルスのオフェンシブラインに支えられ、『Pro Football Reference(プロ・フットボール・レファレンス/PFR)』によると、コンタクト前に獲得したヤードは1,328に達しているという。一方のロビンソンは昨季、コンタクト前に獲得したヤードが728ヤードでリーグ5位だった。ただし、PFRによれば、1回のキャリーでコンタクト前に稼いだ平均ヤードは2.4ヤードで、リーグ平均の2.5ヤードを下回っているとのことだ。

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